湖北省武漢市黄陂区内のマンションの1室で4日、ガラス製の洗面台が爆発したことが分かった。1月17日に購入したばかりだったという。使っていた住人家族のひとりが手にけがをした。長江日報が報じた。

 購入者は、1月17日に洗面台を建材店で280元(約3560円)で買い、自分で取り付けた。2月4日に洗面台に湯を張ったところ、ガラスが砕けて四方八方に飛び散った。洗面台内部に強い力が発生しており、温度上昇による膨張と変形にガラスが耐えられなくなり、一気に砕けたとみられる。

 工場出荷時の問題か、取り付け時の問題かは明らかにされていない。購入者が販売店に損害賠償を求めたところ「取り付け方が悪かった」と取りあってもらえなかったという。

 購入者は行政に連絡。行政側が調査スタッフを派遣したところ、床一面に、砕け散ったガラスの破片が散乱しており、洗面台は原形をとどめていなかった。

 洗面台には品質基準の合格書が添えられていたが、取り扱い説明書はなかった。行政は、説明書が添えられていなかったことを重視して、「爆発の主な責任は販売店側にある」と判断。調停の末、販売店側が購入者に同一の商品を改めて渡すことと、慰謝料として500元を支払うことで、両者が合意した。(編集担当:如月 隼人)



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