韓国のSBS放送が北朝鮮保衛部の拘置所内部を撮影した映像を入手し、12日のニュース番組で公開した。窮屈(きゅうくつ)な部屋に10数人がひざまずいて正座しており、脱北者は「姿勢がゆがむだけでも殴打される」と証言。同国メディアはSBS放送の報道を引用しつつ、人権問題として続々と取り上げた。

 映像は2011年1月に平壌市の近くにある保衛部の拘置所内部を撮影したもの。保衛部は北朝鮮の秘密警察で、保衛部傘下の拘置所には北朝鮮当局の体制に不満を表した人や韓国のドラマや映画を流布して逮捕された人など、いわゆる反体制派が収監されている。

 拘置所の中央管制室には複数のモニターが設置されており、保衛部の要員がモニターを通して各収監部屋の内部状況を監視している。モニターを映した映像では、足の踏み場もないほど窮屈な部屋に10数人の収容者たちがひざまずいて正座し、頭をさげている様子を映している。

 保衛部の拘置所では、正座の姿勢が少しでも崩れると保衛部の要員に殴打されるという。脱北者は、「5分間暴行された後、身体のあらゆる穴から血が出ている状態になった」と証言した。

 報道によると、北朝鮮では「食糧と日常用品の不足で民心が大きく動揺しており、当局は都市部と国境地域を中心に思想の取り締まりを強化している」という。(編集担当:金志秀)



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