「学び」と聞くと、どうしても机に向うイメージを持ってしまう方が多いのではないでしょうか。しかし、「学び」はそれだけではありません。日々の全てが「学び」の対象となり得るのです。ときには、「遊び」だって最良の学びとなることもあります。

 例えば、東京ディズニーリゾート。リピート客が多くて有名ですが、「なぜ、何度も訪れたくなるのだろうか?」といういつもと違った視点で園内を観て回ると、色々と気がつく点があります。

 東京ディズニーリゾートでは、オリジナルグッズから売店のポップコーンの容器に至るまで、催し物のテーマや季節が変わるたびに、毎回オリジナリティあふれるデザインに変更されます。また、掃除を担当するキャスト(従業員)も、ゲストに見られているという意識のもと、魅せるパフォーマンスに徹しています。よっぽど頻繁にディズニーリゾートを訪れる人でない限り、単調だと感じることがないよう隅々まで演出がなされているのです。

 こうした演出は、期待に胸を膨らませて訪れるゲストひとり一人の夢を壊さぬように配慮されたもの。ゲストがまだ幼い子供であっても、夢の世界で過ごしたひとときは、大人になっても胸に刻まれているはず。そして、その子供が大人になったときに、自分の子供を連れてディズニーリゾートに行こうと考えてくれる――。

 実際、開園から30年近い月日が経った東京ディズニーランドでは、親子三代それぞれに思い出がある、という家族もたくさんいます。こうした姿勢からは、一人の人間としても学ぶところが多いのではないでしょうか。

 「どうすれば自分が魅力的な人間になれるか」「何度も会いたくなるような人ってどんな人だろうか」「応援したくなる存在とは、どんな存在だろうか」......。そんなことを考える上で、東京ディズニーリゾートは格好のサンプルとなるのです。

 他にも「遊び」から「学び」を得る機会は沢山あるはず。何かに行き詰まっている方は、ちょっと視点を変えてリフレッシュのひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。



『カン違いを続けなさい!』
 著者:井上裕之
 出版社:アチーブメント出版
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