3月の春場所が開催中止に追い込まれた大相撲の八百長問題だが、解決まではまだまだかかりそうだ。

 問題解決のために設置された特別調査委員会(座長・伊藤滋早大特命教授)は今月8日から5日間、これまでメールなどで名前が挙がった八百長に関連しているとされる14人以外の、09年九州場所以降の関取経験者78人との面談調査を実施。その結果について、「(八百長に)関与したと判断すべき事実は出てきていない」との見解を示し、現在のところ78人に対し2回目の聴取は予定せず。今後の調査について「本人に聴いて認めなかったとしても立証できるだけの物を集めることが必要だ」とした。

「調査の方法が緩すぎる。8割方の力士が八百長に手を染めているから、本当のことを言うはずがない。そうしているうちに、一部で力士らへの聞き取り調査で、八百長への関与を認めている千代白鵬、竹縄親方(元春日錦)、恵那司の3人のうちの誰かが、メールなどで名前が挙がった14人以外にも幕内力士を含め八百長に関与した者がいると話していることが報じられた。その件に関しても、調査委は『関心はあるが疑いとまでは言えない。(以前に)週刊誌で名前が出たものもある』と甘すぎる見解を発表するにとどまった」(スポーツ紙デスク)

 八百長問題では、08年8月に大麻所持で協会を解雇され、その後、起訴猶予処分となったものの角界への復帰がかなわなかった元幕内・若ノ鵬のガグロエフ・ソスラン氏がテレビや週刊誌などで八百長の実態を生々しく告発しているが、ほかの元力士や相撲関係者は八百長の存在事態を否定し続けている。

「よくテレビで見るのは元小結の龍虎と元十両でプロレスラーの維新力で、"大相撲叩き"に特に力を入れているテレビ朝日に出演している。テレ朝は元横綱・輪島も出演させていた。ただ、おかしいのは3人とも八百長を否定しているにもかかわらず、現役時代はバリバリ八百長に手を染めていたから、いくら八百長力士を糾弾して角界の改革を訴えてもまったく説得力がない」(角界関係者)

 実際、故大鳴門親方(元関脇・高鉄山)の著書で八百長告発本の元祖とも言える『八百長〜相撲協会一刀両断〜』(鹿砦社)でも龍虎、維新力、輪島の3氏の八百長ぶりが具体的に描写されているだけにシャレにならないが、そんな現状に業を煮やしている関係者は大勢いるというのだ。

「若ノ鵬以外にも自分が経験した八百長を暴露しようという元力士は複数いて、それぞれの人脈をたどってテレビ局や出版社に接触している。ある元力士は『八百長やってた奴が八百長を否定して高額なギャラをもらうのはおかしいだろ』とかなり憤っていた。これまで明らかにならなかった新情報がどんどん飛び出すだろう」(週刊誌記者)

 「週刊現代」に掲載した一連の八百長問題追及記事で昨年秋、最高裁から計4,785万円の損害賠償と記事取り消し広告の掲載を命じた判決を受けた講談社は14日、日本相撲協会に対し、同社が訴訟で受けた損害の賠償と回復を求める通告書を送付。1週間以内に誠意ある回答がない場合、詐欺罪での刑事告訴を含めた法的措置を取るとしているが、同誌の最新号では記事の中で「本誌にも、連日八百長についての情報提供の電話が入っている」との記述があり、今後、さらなる追求記事を掲載しそうだ。

 存亡の危機に立たされている国技・大相撲は、もはや"土俵際"どころではないところまで追い込まれてしまった。



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