前東大総長の徹底した“エコ生活”

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 西日本の大雪、オーストラリアの豪雨やインドの寒波…ここ最近のニュースを見ただけでも異常気象は世界各地で起きている。
 この異常気象の原因となっているのが、地球温暖化に伴う長期的な気温上昇などだ。
 地球温暖化は私たちの生活に直結する大きな問題である。

 今から1年半前の2009年9月、ニューヨークで行われた国連気候変動サミットの開会式において、当時の首相であった鳩山由紀夫氏が、「2020年までに1990年比で25%の温室効果ガス(オゾンやCO2)を削減する」と宣言した。経済界を中心に「そんなことはできるわけがない」と批判されたが、本当にそれが可能なのか、第28代東京大学総長で、環境技術の第一人者として知られる小宮山宏氏が明快に解き明かしたのが『低炭素社会』(幻冬舎/刊)だ。

 本書のタイトルにもなっている「低炭素社会」という言葉をご存知だろうか? これは、化石燃料の燃焼などによるCO2の排出をできるだけ減らした社会のことだ。原子力や風力など新エネルギーの活用で、小宮山氏の計算ではCO2削減の目標25%のうち、4%を削減できる見込みだという。
 さらに、小宮山氏自身は、実際にどのくらい日々のくらしからエネルギーを減らせるかを、身をもって教えてくれる。
 まず、自動車をトヨタ・マークからハイブリットカーのトヨタ・プリウスに乗り替える。そして、家の窓を二重ガラスにし、屋根と壁を施行し断熱効果を高め、省エネタイプのエアコンとヒートポンプ給湯器を導入し、屋根に太陽電池を設置したという。すると、年間30万円近くかかっていた電気・ガス代が5万円もかからなくなり、自動車のガソリン代を合わせたエネルギー消費量を8割以上減らすことに成功したという。

 本書では、具体的な方法を挙げ、分かりやすく低炭素社会とはどういう社会かを解説する。自動車を乗り替えるというのは簡単に出来ることではないが、買い物で自動車を1人で使っていたのを自転車や電動アシスト自転車に替えることはできるだろう。また、ゴミの分別も重要だ。ゴミの分別をちゃんとしないで燃やせばCO2を無駄に排出してしまう。これも日々気をつければ簡単にできることだ。

 自分の身のまわりのことから変えていけば、低炭素社会の実現に一歩ずつ、繋がっていくはずだ。明日から何か小さなことでも、地球に優しいことを始めてみてはどうだろうか。
(新刊JP編集部/田中規裕)

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