全容解明にはまだまだ時間がかかりそうな大相撲の八百長問題だが、連日、続々と新事実を伝えているのがテレビ朝日。

「テレ朝は開局した1959年の3月場所から2003年の9月場所までダイジェスト番組『大相撲ダイジェスト』を放送していて、その時はNHKと並ぶ"ご用メディア"だった。ところが、放送が終了すると各番組で角界の不祥事を厳しく追及するようになり、その際、『――ダイジェスト』が放送されていた時代の人脈を大いに生かしている」(スポーツ紙の相撲担当記者)

 6日放送の『サンデースクランブル』では相撲賭博の元胴元のインタビューが流され、「結びの一番から下9番が賭けの対象」、「『東1』などのようにハンデを付けて計算」などと具体的な手口を明かし、角界に八百長が蔓延している上に賭けの対象になっていたことを明かした。

「八百長で星を操作して生まれた利益が暴力団の資金源になっていた可能性があるので、徹底的に調査されるだろう」(警視庁担当記者)

 そして、同局の『ワイド!スクランブル』では連日、八百長の当事者たちがその実態を明かしている。

 まず、7日の放送では協会の聴取に対して八百長への関与を認めた元幕内・春日錦(現竹縄親方)の親族がカメラを回さないことを条件に答えたインタビューを報じた。

 放駒理事長は会見で「過去に八百長は一切なかった」と断言したが、親族は「冗談じゃないですよ、(幕内時代)春日錦はある力士との取り組み前日、その力士のお付きの人から『星を譲ってくれないか』って言われたって話してました」と告白。

 先週末に親族に電話をしてきた春日錦は「この世界で20年やってるんだから、いろいろ知ってるんだ。今回も名前が挙がっている力士だけを処分して協会は済ませようとしている。トカゲのしっぽ切りみたいに切るなら、全部ぶちまけてやる」と憤っていたというから、何らかの形で派手に暴露しそうだ。

 8日の放送では08年8月に大麻所持で協会を解雇され、その後、起訴猶予処分となったものの角界への復帰がかなわなかった元幕内・若ノ鵬のガグロエフ・ソスラン氏が八百長の実態を生々しく証言した電話インタビューが放送された。

 ソスラン氏は「この世界に5年。十両になって初めて八百長が分かった。先輩から話があって『若ノ鵬も長く相撲の世界にいたかったら八百長をやるしかない』と」と先輩力士から八百長を持ちかけられたことを振り返った。

 さらに、「幕内に上がった時、八百長だけ考えていた。8番勝って後は八百長をして7回だと700万。1回八百長で100万ですよ。力士の給料は1カ月100万。どっちがいい? 1回相撲負けて100万、7回負けたら700万」と堰を切ったように具体的な金額にも言及し、角界の現状について「真っ黒ですよ。新しいルールをつくらないとダメ」と苦言を呈した。

「ソスラン氏は現在、NFL入りを目指して米国の大学リーグでアメフトに打ち込んでいるから、もう角界と関係ない。お金はないだろうから、暴露本の出版も視野に入れているのでは。ほかにも角界と関係のない仕事に就いたり、不本意な形で角界を去った元力士は大勢いるから週刊誌やテレビ局が高額ギャラを提示すれば八百長暴露合戦に発展するだろう」(角界関係者)

 放駒理事長は自分の発言で自分のクビを締めることになりそうだ。



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