昨年のオリコン年間ランキングでは、AKB48と嵐がベスト10を独占。男女のトップアイドルグループがランキングを席巻したことで話題になりました。

 特にAKB48は、この年にリリースしたシングルすべてが初週1位を獲得。セールスも作品ごとに伸びていき、前年、前々年と年間1、2位を独占していた嵐からそのポジションを奪いました。また、女性アーティストの年間1、2位独占は、1990年以来の快挙でもあります。

 誰もが認めるAKB48 の勢いですが、つい最近まで女性アイドルグループをけん引していたのは「モーニング娘。」でした。どうして"モー娘。"は、AKB48に人気の頂点をあけわたしてしまったのでしょうか。

 モーニング娘。が所属する芸能事務所「アップフロントエージェンシー」は、モー娘。をはじめ、Berryz工房、℃-uteなどが所属し、彼女らアイドルグループを「ハロー!プロジェクト」(通称ハロプロ)と定めて活動を展開しています。

 1999年9月、モーニング娘。のシングル『LOVEマシーン』が爆発的なヒットを記録したのを皮切りに、数々のヒットソング、売れっ子タレントを輩出した「ハロプロ」。しかし、2002年辺りからその勢いが徐々に失速してきました。世間からは数々の不祥事がその理由と見られていますが、書籍『グループアイドル進化論』の著者で、ライターの岡島紳士氏と岡田康宏氏は、「最大の原因は、運営サイドの『ファンニーズの読み違い』」と指摘します。

 2002年7月に事務所から発表されたハロプロの大規模改変、通称"ハロマゲドン"は、ファンに大きな衝撃を与えました。モーニング娘。のメンバー・後藤真希の脱退から始まったこの改変劇は、ファンの思いを無視したものとして、当時大きなバッシングを浴びました。更に、残ったファン層も固定化や高年齢化がすすみ、縮小再生産の感が強まってしまったそうです。

 メンバーを入れ替えて新鮮さをアピールしようとしたモー娘。ですが、それが逆にファン離れを引き起こし、更に新しいファンを獲得しようとメンバーを入れ替え......と、悪循環に陥ってしまったようです。

 反対に、AKB48はメンバーの増員は頻繁に行なっているものの、今のところ大規模な入れ替えはありません。とはいえ、超人気アイドルグループがその人気を保つのは至難の業。グループが巨大化すればするほど、ファンの心配は増して行くばかりかもしれません。



『グループアイドル進化論』
 著者:岡島 紳士、 岡田 康宏
 出版社:毎日コミュニケーションズ
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