「生産性」が高い人の共通点

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 どの職場にも、他の人と比べても圧倒的に生産性の高い人がいるものです。
 そういう人は、皆と同じ時間働いていても、それこそ皆の何倍もの成果をあげます。
 一体、彼らはどんなことを考えて、どのように仕事に取り組んでいるのでしょうか。
 『イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」』(英治出版/刊)は、そのような抜群に生産性の高い人に共通する、視点の持ち方や考え方を紹介している一冊です。
 特別に頭がいいわけでも才能に恵まれているわけでもない人が、人の何倍もの成果を出すためにはどうすればいいのか?この本の著者である安宅和人さんにお話を伺いました。

■“イシュー”その正体とは? 
―本作『イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」』について、まずは“イシュー”とは何か、ということをお聞きしてもよろしいでしょうか。

安宅「“イシュー”というのは一言でいうと、「その時その時の局面でケリをつけなければならないこと」「ハッキリさせなければならないこと」です。
知的生産においては、今答えが出ないと今後の方向が決まらない、という局面があります。たとえば、ある商品のマーケティングをやっていたとして、その商品が全然売れていないとします。その原因が、「商品が店の棚に並んでいない」のか「並んでいるが売れていない」のか、というのは根本的に違う分岐点ですよね。でも、それを議論しないで、「商品がよくないからだ」とか「営業力が足りないからだ」といった決めつけで仕事を進めてしまうことがよくあります。そういった場面で本当のカギになる設問が“イシュー”です。
私が以前にいた研究の世界であれば、基本となっている前提が揺らぐ可能性がある場合、それが右なのか左なのかは大きなイシューとなりますし、パーソナルな世界においても、「恋人が欲しいのにできない人」の問題解決ならば、「出会う人の数が足りていない」のか「出会ってから成就する確率が低すぎる」のかがクリアにならなければ、解決は運頼みになってしまいます。
こういった局面局面で、本当に見極めなければいけないことは何か、課題解決における論理のツリーがどこで分岐しているのか、それを見極めようと考えることが、「イシューからはじめる」ということです」

―安宅さんのこれまでの経験にはどのようなイシュー、あるいは分岐点があったのでしょうか?

安宅「イシューというか、これまでの人生における大きな分岐点という意味では3つくらいあるように思います。最初は今の妻と付き合って結婚したこと、2つめはマッキンゼーに入ったこと。3つめはマッキンゼーを卒業し、ヤフーに移ったことではないでしょうか。
僕は人生には4つの道があると思っています。「好きなことをやって成功する」「好きなことをやって失敗する」「嫌なことをやって成功する」「嫌なことをやって失敗する」というものです。当然、1番目の「好きなことをやって成功する」がいいのですが、人生はなかなかそううまくはいきません。本当の価値観が問われるのは、2番目と3番目のどちらを自分は選ぶのか、ということだと思います。僕は子どものころから「嫌な事をやって成功するよりは好きなことをやって失敗しよう」、そう思って生きてきました。人生の分岐点的に立つと、いつもここに立ち返って判断しています」

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