下馬評は不利、しかしライアン・ベイダーはファンに伝わり辛い強さを持ったファイターだ

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ラスベガスのマンダレイベイ・イベントセンターで、5日(土・現地時間)に開催されるUFC126「Silva vs Belfort」。メインの大会名通り、UFC世界ミドル級選手権試合アンデウソン・シウバ×ヴィトー・ベウフォートが行われ、山本KID徳郁&小見川道大が参戦することで日本でも注目度の高いイベントだが、スーパーボウル・ウィークエンドのビッグショーということもあり、注目度の高い試合が揃っている。

PPVラインナップでメイン以外の最注目は、ライトヘビー級の新鋭対決=ジョン・ジョーンズ×ライアン・ベイダー戦だ。キャリア11勝1敗、その一敗もマウントからエルボーを直角に落としたことで喫した反則負け、事実上12連勝といっていいジョーンズ。対するベイダーはTUFシーズン8を制し、MMAデビュー以来正真正銘の12連勝という戦績を残している。

中堅プロモーションの王者級が揃ったシーズン8を制し、その後はキース・ジャーディン、アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラなど、米&日それぞれのビッグネームを危なげなく倒してきたベイダーにとって最大の武器はパワフルなパンチからのテイクダウンだ。

CB・ダラウェーや、BFCシーズン4フェザー級トーナメントに出場するエリック・ラーキン、そしてUFC世界ヘビー級王者ケイン・ベラスケスらとアリゾナ州立大で一世を風靡したベイダーのボクシング+テイクダウンのパワーMMAがフィジカル最強といっても過言でないジョーンズに通じるか。

ジョーンズは08年9月のUFCデビュー以来、ステファン・ボナー、ブランドン・ベラ、ウラジミール・マティシェンコを相手に、まさに圧勝という言葉が相応しい勝利を挙げてきた。バックブロー、バックキック、鮮烈なエルボー攻撃など、ことインパクトという点では大いにベイダーを上回るジョーンズだが、同世代の有望株と戦うのはこれが初めて。

グレコ系のレスリングムーブで強さを発揮したジョーンズが、ベイダーから簡単にテイクダウンを奪うことができれば、その後はグラウンドでもスタンドでも試合を完全に掌握することも考えられる。その一方で、テイクダウンに手間取ったり、逆に倒されることがあった場合、一方的な試合で勝利を重ねてきたジョーンズは、相手のペースで戦うことに慣れておらず、必要以上に肉体&精神を削られることも。

そういう意味では、ホジェリオの粘りにあったベイダーの経験値が、ジョーンズを上回っているという見方もできるだろう。勝負の鍵を握ってくるのは、どちらが自分のペースで戦うかという点。先手を取るために試合開始直後に仕掛けるのか、序盤は静かな立ち上がりとなるのか。ライトヘビー級の今後を占ううえで重要な一戦は、最初の仕掛けとテイクダウンの是非に掛かってくる。

今回はセミで同じくライトヘビー級戦、元世界王者フォレスト・グリフィンと元ミドル級王者リッチ・フランクリンの一戦がマッチアップされている。TUF シーズン1決勝のステファン・ボナー戦との名勝負を制したグリフィンと、同じ大会でケン・シャムロックというレジェンドに圧勝したフランクリン。ある意味、UFCの未来を切り開き、その後の6年間をオクタゴンで過ごしてきた両者、北米での注目度は相当高いこともあり、ファン受けする打ち合いの攻防は必至だ。

グリフィンの過去5戦の対戦相手は、マウリシオ・ショーグン、ランペイジ・ジャクソン、ラシャド・エヴァンス、アンデウソン・シウバ、そしてティト・オーティズ。一方のフランクリンは、マット・ハミル、ダン・ヘンダーソン、ヴァンダレイ・シウバ、ヴィトー・ベウフォートとチャック・リデル。とんでもない大物達と戦い続けてきた正統派ベテラン対決は、グリフィンに感じられるダメージの蓄積と、フランクリンの間合いを外すことができる打撃戦の2点から、フランクリン優勢と見られる。
対戦カード&詳細はコチラ

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