エコカー、エコ家電、エコ住宅......エコポイントの効果もあり、ここ4年ほどで「エコ」という言葉を聞くことが大幅に増え、「エコ」を売りにした製品の生産と購入が大きな伸びを見せました。企業内ではペーパーレスが推奨され、できるだけ紙の消費を抑える企業努力が求められるようになる一方、印刷物を売り物にする出版社では、日々多くの紙を消費し続ける宿命にあります。

 そんな中、アシェット婦人画報社は、国際機関であるFSC(森林管理協議会)とPEFC森林認証プログラムの2つの認証を取得。2011年以降、「ELLE JAPON」「25ans」「MEN'S CLUB」などの雑誌をはじめとした定期刊行物全誌に、認証紙を導入予定です。

 認証紙とは、「森林の健全さ」「森林の管理」「森林で働く人々の暮らし」などの審査項目を世界的な基準でクリアした森林から作られる紙のこと。

 アシェット婦人画報社は、「厳密な審査を必要とするFSCとPEFCの2つの認証紙を導入することで、森林資材を保護し、流通工程や加工までが管理されることが社会的責任につながると考え、本プロジェクトの着想から実現まで約6カ月かけ、11月末に認証取得に至りました。(中略)今後出版・印刷業界全体の刺激となり、関係各社が意識を高めてくれることを期待し、ひいては社会的影響・貢献に繋がればと考えます」とコメントを発表しています。

 海外では、すでにいくつかの出版社が森林認証を取得しています。今後、この動きは日本国内の他の出版社にも広がりを見せるのかどうか。注目です。







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