1月12日、一般投資家向けにSBI証券の社債が発売されると、わずか1時間足らずの間に総額100億円分が売り切れた。なぜ社債が注目を集めているのか。

 1月12日の午後18時、一般投資家向けにSBI証券の社債が発売されると、わずか1時間足らずの間に総額100億円分が売り切れた。同社はホームページなどで事前に社債発売の告知は行っていなかったにもかかわらず―。

 今、一部の好利率の「個人向け社債」に人気が集中している。社債は、会社が資金調達を目的に、投資家へ発行する債券だ。償還後に元本と利息が戻ってくるが、もしその企業が倒産などした場合には、元本が戻ってこない危険性もある。

 しかし銀行預金は歴史的な低金利が続いており、大手都市銀行の定期預金は0.03%程度。たとえ100万円預けても1年後には300円にしかならない。また株式市場もここ数年は低迷していたために、リスクが高く、その結果、元本保証に近い社債が投資家に選ばれているという背景がある。

 そして数ある社債の中でももっとも人気なのが、SBIホールディングスが発行する社債、「SBI債」。年に数回発行されるこの社債の年利は1.86%(税引前)。銀行預金などとの差は歴然だ。償還も1年後なので、リスクは限定されていることから人気を博している。

 SBI債はこれまで不定期で18回販売されてきたが、いずれも数日で売り切れている。回を重ねるごとに知名度が広がり、人気沸騰。最近では1日もしくは半日で売切れてしまうようになっている。

 購入意欲はあるのに、買えない投資家のストレスが溜まりつつある中で迎えた1月12日販売の18回債は、冒頭で触れたようにわずか1時間足らずの間に総額100億円分が売り切れた。

 毎回SBI債は、販売してからSBI証券のホームページで告知されるので、今回は多くの投資家が社債発行の事実を知った時にはすでに売れ切れてしまっている状態だった。インターネットの巨大掲示板や一部のブログでは「18時に販売される」との、情報が飛び交い、これをキャッチできた投資家だけが購入できたようだ。

 SBI債は、税引き後の利率だと1.48%。仮に300万円購入すると、1年後に4万4400円が利息として得られる。当然デフォルトのリスクは購入前にチェックすべきだが、FX・株などの金融商品と銀行預金の中間のリスク商品として求められている。

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MONEYzine編集部[著]

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