起業を考える人に贈る3つの至言

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 日本を代表する経営者を5人あげるとして、その中に確実にくい込んでくるのが、ユニクロを展開する株式会社ファーストリテイリングの柳井正氏です。
 その柳井氏が「この本こそが、私の人生で最高の経営の教科書だ」と絶賛している本があるのをご存じでしょうか。
 ハロルド・ジェニーン氏の『プロフェッショナルマネジャー』こそがその本。
 証券取引所のボーイからスタートし、ついにはアメリカを代表する複合企業の最高経営者にまで昇りつめたジェニーン氏がビジネスの場で培った実践的経営知識が本書には余すところなく記されています。しかし、手に取ってみると339ページもあり読破するのはかなり大変。

 この難点を解消すべく、『プロフェッショナルマネジャー』の内容をかみ砕いてわかりやすく説明してくれているのが『超訳・速習・図解 プロフェッショナルマネジャー・ノート』(プレジデント社/刊)です。今回はこの本の中から、経営者やこれから起業を考えている方々に知っておいてほしい、会社経営についての至言を取り上げたいと思います。

■私が発した最も短い命令は「今後、一切の長期計画は一切無用とする」だった
 事業において長期計画を立てるのはとても重要なことですが、同時にスタッフが「今期がダメでも年度末にはなんとかしてみせるさ」といった心情に陥りやすいという欠点もはらんでいます。
 上記のセリフも、そんな状態から抜け出すべく、ジェニーン氏が各責任者達に言ったものです。長期計画・長期目標の達成はあくまでも目の前の目標を達成し続けた先にある、ということを意識した方がいいようです。

■事実をチェックする―。そのこと以上に重要な経営上の仕事はほとんどない
 経営上の重要な判断をする際、状況をはっきりと見極めれば、はっきりとした決定は容易にできる、つまり「事実が決定してくれる」というのがジェニーン氏の経験則。
 彼自身にも、労使紛争やテクノロジー面でのトラブルなど、幾多の困難を乗り越えてカナダのケベック州に木材セルロース加工工場を建設した後に、現地の杉が気候の問題で直径3センチ以上には生育せず木材としては使えないことが発覚するという、重大な判断ミスを犯した経験があります。曰く「われわれは森を、工場を、利益を見ていたが、何より肝心な“木”を見ていなかったのだ」

■仕事は、ゴルフやテニスやヨット乗りや…、その他のどんなものにも引けをとらないくらい面白い!ビジネスは素晴らしい冒険だ
 ジェニーン氏は、ビジネスの世界が突きつける挑戦は刺激的で活気に満ちていると言います。そして自らが感じてきた刺激や、困難を乗り越えた時の喜びを、自分の会社の従業員にも感じてほしかったのだそうです。
 そして彼は仕事に楽しみを見出すことで拓ける新しい風景を社員たちに体験させ、挑戦的で独創的、そして活気のある雰囲気を会社全体に作ろうとしました。これこそがジェニーン流のリーダーシップだったのです。
 これから会社を作ろうと考えている人には、上記のジェニーン氏の言葉から感じるものがあるのではないでしょうか。

 会社の経営には困難の連続かと思います。しかし、経営者としての実務で培ったジェニーン氏の知恵は、そんな時にヒントを与えてくれるかもしれません。
(新刊JP編集部/山田洋介)


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