いじわるばあさんは実は極悪! 動物虐待や未成年をポルノ映画館へ連れて行く

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国民的マンガ『サザエさん』原作の長谷川町子さん。現在でもサザエさんのアニメは高い視聴率を誇り、日本人なら知らない人はあまりいないほどの知名度を誇っている。

そんな長谷川町子さんの作品で、サザエさんの次に人気がある作品と言えば、『いじわるばあさん』だろう。主人公のいじわるばあさん「伊知割 石(いじわる イシ)」がほぼ毎回他人にいじわるを行う、ブラックな四コママンガだ。

いじわるばあさんはアニメ化もされたが、元東京都知事の故・青島幸雄さん主演でドラマ化された事を想像する人も多いと思う。現在は市原悦子さん主演になっており、振り込め詐欺などの現代の問題を取り上げ、いじわるばあさんの知恵で痛快に解決するという面白い仕上がりになっているのだ。

だが、いじわるばあさんの真の面白さは、原作の四コママンガにあるブラックな部分にあると言っても良いだろう。ドラマのいじわるばあさんからは信じられないような、逮捕されてもおかしくないとんでもない行為をしている事をご存じだろうか。

そんないじわるばあさんの極悪とも言える所業を、以下に記載しよう。

<マンガのいじわるばあさんが行った極悪行為>
・車で事故を起こした運転手に酒を飲ませ、飲酒運転に仕立て上げる。
・18歳以下の少年を連れてアダルト映画館へ行く。
・歌舞伎を見に行った老夫婦の家が放火されたと偽の通報をし、無理やり帰宅させようと試みる。
・昼寝をしているよその家の犬にショベルでコショウをかける。
・旦那と喧嘩した奥さんを和解させるフリをして、離婚させる。
・息子が葬式に行く前にワライダケを食べさせ、式中に笑わせる。
・挨拶をしなかったおばあさんの家にうな重20人前をイタズラ注文。
・夕刊が休みで助けても新聞に載らない事を理由に、溺れている人を見殺しにする。
・金を貰って犬のかぶり物を作り、風呂場の覗きを斡旋する。
・マツタケの採れる林で死体のふりをし、他を追い出す。そしてマツタケ独占。
・ホームレスの男性を土管に閉じ込め、出入り口をセメントで封鎖する。
・宅急便を届けに来た人をなぜか殴り飛ばす。

要所要所に老人の寂しさが描かれており、いじわるをしたくなる気持ちはわかるが、うな重をイタズラ注文するのも、よその家の飼い犬にコショウをかけるのも立派な犯罪行為である。挙句の果てには溺れている人を見殺しにするのはシャレにならない。しかしそんなブラック極まりない作品になっているのは理由がある。

長谷川町子さんは、いじわるばあさんについて『サザエさん』などヒューマニズムの作風に飽きを感じ作ったと話しており、そのためサザエさんで抜けきっていた毒素が含まれた黒い作品になっているとの事。

更に1966年(昭和40年)スタートにして、高齢化社会や老人介護の問題についても取り上げており、長谷川さんの先を見る天才的な目を見る事が出来る作品になっているのではないだろうか。

規制の厳しい現代のアニメ・マンガ業界では決して見る事のできないブラックな面白さが、『いじわるばあさん』にはあるのだ。

写真:ロケットニュース24

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