「僕はフィオレンティーナと握手を交わすため、ここにいる。ファン、クラブ、チーム…みんなに最後のチャンスを求めたい。この紫のユニフォームを着て、再びプレーに戻りたいんだ」

フィオレンティーナFWアドリアン・ムトゥが、約20日ぶりに公の場で口を開いた。クラブと衝突していた彼は、状況を明確するために記者会見を行っている。

事件は1月5日に起きた。ボローニャ戦を翌日に控えた練習を理由なく欠席。チェゼーナへの移籍金ゼロで移ることを要求した。これに激怒したクラブは、ムトゥをチームから外し、移籍も認めない方針を固めている。しかし、ビクトル・ベカリ代理人との関係を断ち、今は公の場で自身の過ちを認めた。同選手はさらに、次のように続けている。

「本当にこの状況を残念に思っている。もう、自分が間違えたことは分かっている。元代理人に良くないアドバイスを受けてしまった。もちろん、責任はすべて自分にある。デッラ・ヴァッレ・ファミリーにひどいことを言った。アンドレア(・デッラ・ヴァッレ会長)と話をして、謝ったよ。チームメート、それに(監督のシニシャ・)ミハイロビッチにもね。みんなの態度は素晴らしかった。ここに残りたい。フィレンツェ(フィオレンティーナのホームタウン)に報いたいんだ。チャンスをもらいたい。ここでプレーに復帰したいね。ピッチの上で恩返しがしたいんだ。今は言葉じゃなくて、行動で示さなければいけない。次にこんな騒動があったら、もうみんなうんざりするだろう。僕は謝罪できないね。僕とチームの関係は良い。これまでお手本になるようなことはしてこなかったけど、ピッチではいつもベストを尽くしたよ」

「チェゼーナ? 何度もオファーをもらった。でも、僕はここのすべてに満足している。だから、移籍することはできない。ゼロからリスタートする準備はできている。加入したばかりのような気持ちだ。新人の気持ちだよ」