北朝鮮の公式サイト「わが民族同士」が先月ハッキングされる事件が起きたが、そのハッキングを行ったコミュニティーサイト「DCインサイド」のユーザーらが、日本の巨大掲示板「2ちゃんねる」を攻撃しようと盛り上がりをみせている。決行日は2月11日。攻撃理由は日韓戦の日本側スタンドにあった「旭日旗」だという。

25日の日韓戦では、韓国代表の奇誠庸(キ・ソンヨン)選手が前半23分のゴール後、頬を膨らませて左手で顔をかく猿のまねをするパフォーマンスを行った。猿のまねは白人が東洋人を揶揄(やゆ)する時に使われる表現だが、奇は日本の観客席にあった「旭日旗」を見た反発心から、日本を侮辱するつもりでパフォーマンスを行ったと明かした。

韓国のインターネット上では奇選手のパフォーマンスを批判する意見が集まったが、「奇選手の気持ちはよく分かる」と同情する人も少なくない。特に「旭日旗」に強い拒否感を示す人は多く、このような感情と、奇選手がツイッターに書き込んだ「選手である前に私は大韓民国の国民だ」というコメントにより、一部のネットユーザーは愛国心に火がついたようだ。

韓国メディア「ニューデイリー」によると、DCインサイドの掲示板には、2ちゃんねるを攻撃する理由について「25日に行われた日韓戦の中継を見ていたすべての韓国人が驚愕した。大東亜共栄圏と日本帝国主義の象徴である旭日旗が堂々と競技場に掲げられ、サッカーとは関係のないキム・ヨナ選手を冒とくする仮面を付けた日本人サポーターがいた。これらの姿に国民の怒りは爆発した」と説明しているという。

さらに「日本のネットユーザーたちは該当行為について反省せず、奇誠庸選手のセレモニーばかり批判する」「しかも日本は2月11日に韓国サイトを攻撃するという妄想を展開している」「今こそ私たちの力を見せる時だ」と主張した。

韓国ネットユーザーによる2チャンネル攻撃といえば、昨年3月1日(三一節)に大規模なものが起きている。冬季五輪女子フィギュアスケートの浅田真央とキム・ヨナ対決に端を発するもので、日韓のサイバーバトルにまで発展。この時、韓国側はネット上で参加者を募り、推定3万人ともいわれるネットユーザーの「F5アタック」で2ちゃんねるを一時ダウンさせた。

「DCインサイド」のユーザーらは、昨年のような攻撃を2ちゃんねるに行い、「旭日旗に反省を示さない日本ネットユーザーの肝を冷やしてやろう」という考えのようだ。

この呼びかけについて「こういう時、韓国ネットユーザーは心強い」「期待している」「今年もその時期が来たようだ」といった意見や、「2ちゃんねるを見たが、韓国を攻撃するなんて文はなかった」「様子を見た方がいい」と自制を促すなど、さまざまな意見が集まっている。



参照:「ターゲットは2ch」ネチズンたちが大々的に日本征伐を準備 - ニューデイリー
参照:DCインサイド

(文:林由美)

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