レアル・マドリーのジョゼ・モウリーニョ監督とホルヘ・バルダーノGM(ゼネラルマネジャー)が、完全に決裂したようだ。レアルは26日にコパ・デル・レイ準決勝ファーストレグでセビージャと対戦するが、スペイン『アス』電子版が報じたところによると、バルダーノGMはチームと一緒には遠征に向かわず、当日にフロレンティーノ・ペレス会長とプライベート機でセビージャへ向かうとのこと。

バルダーノGMが敵地への遠征でチームに同行しないのは、GM職に就いてから初めてのことで、『アス』は「今後もう二度とないかもしれない」と伝えた。『アス』は、「モウリーニョがバトルに勝利した」とも報じており、これによると、モウリーニョ監督は試合前後にバルダーノGMがドレッシングルームへ入ることも禁じたそうだ。さらに、モウリーニョ監督はバルダーノGMがバルデベバスの練習場に姿を見せることも望んでいないという。

また、『アス』はモウリーニョ監督が選手たちに対し、ペレス会長は6月に自分とバルダーノGMのどちらかを選ばなければいけないと言ったとも伝えている。それがなければ、さらに3年間の契約が残っているにもかかわらず、モウリーニョ監督がシーズン後に自らクラブを去るというのだ。

常に難しい関係にあった両者。だが、レアルがアルメリアと引き分けた際、バルダーノGMがFW補強に関する質問に「一人いたんだが、ベンチにいた」と、FWカリム・ベンゼマの起用法に不満を示したことで、さらに関係は悪化したようだ。バルダーノGMの発言はモウリーニョ監督を激怒したようで、同監督は23日に「私はバルダーノとは話さない。ペレス会長やホセ・アンヘル・サンチェス(エグゼクティブディレクター)と直接話す」と言い返していた。

なお、レアルは25日、モウリーニョ監督が求めていたセンターフォワードを獲得した。ハンブルガーSVのFWルート・ファン・ニステルローイは獲得できなかったが、マンチェスター・シティからFWエマヌエル・アデバヨールが加わったのだ。クラブが公式サイトで発表している。同選手は1500万ポンド(約19億5000万円)での買い取りオプションつきレンタル移籍での加入となる。