電通で語り継がれているアイデア発想法を紹介

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 職種に関わらず、アイデアを出したり、企画を考えたりするのには大きなエネルギーを使うものです。しかし、長い時間、多くのエネルギーを費やして生まれたアイデアが必ずしもいいアイデアとは限らないのも難しいところですよね。

 世界最大規模の広告代理店として知られる電通には昔から、師匠から弟子へという形で受け継がれてきた「ぐるぐる思考」というアイデア発想法があるそうです。
 
 今回はその「ぐるぐる思考」とは何たるかを紹介したいと思います。

◇ ◇ ◇

 「ぐるぐる思考」とは個人がひとつの脳を徹底的に使ってアイデアを創り出すプロセスで、4つのモードによって構成されます。

1.感じるモード
 いいアイデアを生み出すためには材料が必要です。
 その材料になるのが「一般知識」と「特殊知識」です。
 「一般知識」とは歴史上、世界のあらゆる場所で起こったことに関するすべて。その他にも生涯最高のデートや骨肉の相続争いなど、あなたの人生経験の全てが含まれます。
 また「特殊知識」は、あなたがぶつかった(ぶつかっている)問題に関するすべての事柄を指します。
 例えば「彼女がよろこぶ顔が見たい」(問題)ならば、彼女の嗜好や趣味などが「特殊知識」となります。
 そして「感じるモード」とは、「一般知識」「特殊知識」を、いい情報か悪い情報かを判断することなく、とりあえず一旦は自分の中に取り込むことです。これはいわゆる「思考停止」とは違います。あくまで「判断停止」だということに注意してください。

2.散らかすモード
 アイデアというとゼロの状態から創造するイメージがありますが、そうではありません。
 アイデアとは「一般知識」と「特殊知識」の新しい組み合わせなのです。
 そして、新しい組み合わせを考えるためには、過去に得た「一般知識」「特殊知識」を頭の中で整理せずに、散らかしておきましょう。
 そしてその状態から考えつく限りのアイデアをとりあえず作ってみます。
 作りながら、ひとつずつ「なぜダメなのか?」「なぜいいのか?」を追求していきます。 
 これが「散らかすモード」です。

3.発見!モード
 「散らかすモード」の途中から「あ、これかも!」と思うアイデアがいくつか浮かんでくるはずです。
 アイデアを定義するなら「目標に向けて、課題を解決する新しい視点」です。
 つまり、“目標を達成するために、これから何をどうするか”が明らかになっていないとアイデアとは言えないのです。
 これを踏まえて、今浮かんできたばかりのアイデアと、同時に浮かび上がってくる課題、また、それをクリアすることで目標が実現するのかどうかを検証してみましょう。

4.磨くモード
 最後はいよいよ「磨くモード」でアイデアを実現に向けて走らせます。
 どうすればアイデアが実現するのか、「発見!モード」で浮かんだ具体策を再構成しましょう。
 その際気をつけなければならないのは、アイデアを忠実に守るのは本末転倒だということ。必要があれば遠慮なくアイデアに手を加えることも必要です。
 アイデアは最後の最後まで磨き続けなければいけません。

 イノベーションに優れたアイデアは不可欠です。
 『<アイデア>の教科書 電通式ぐるぐる思考』(山田壮夫/著、朝日新聞出版/刊)にはこのほかにも電通で受け継がれてきた、様々なアイデア出しのノウハウが紹介されています。
 どんな仕事でも発想力は大事です。
 クリエイティブな人間になりたいものですね。
(新刊JP編集部/山田洋介)


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