「インテルでのことについて、(ラファエル・)ベニテスに対する根拠のない一部の批判には同意できない」

インテルFWサミュエル・エトーがイタリア『カナレ5』の番組「キャンブレッティ・ナイト」の中で、このように話している。

「あるところまで、ユヴェントスとの試合まで、オレたちは良いプレーをしていた。でもそれから、ドレッシングルームで何かが起きたんだ。そして、こういう形で終わった。もちろん、オレは祝うことなどできない。17歳のころから彼のことを知っているし、常に素晴らしい関係だったからね。でも、こういうことはあるんだよ…誰の責任かを探すのは無意味だ」

一方で、エトーはかつて自らを指揮した監督たちに対しても、同じように愛情あるコメントを残している。

「(ファビオ・カペッロは)ヨーロッパでのオレの最初の監督だった。どれだけ汗を流させられたことか…。でもオレは、ベストプレーヤーの一人になるために、それをやったんだよ。(ルイス・アラゴネスは)オレにとって父親のようなものだ。今のオレがあるのは、彼のおかげなんだよ。(ペップ・グアルディオラは)偉大な指揮官だ。オレたちはケンカもしたけど、まだ喜んで連絡を取っているよ」

また、インテルのチームメート、DFマルコ・マテラッツィに対しても、「オレがインテルにいるのは彼のおかげだ」と述べたエトーは、ネガティブな経験についても言及している。サラゴサで人種差別的野次を浴びせられたときのことについては、次のように語った。

「ひどい状況だった。プレーする猿を見るために、どうしてチケット代を払えるのか、理解できないよ。チームメートたちには、自分がベストだってことを見せろって言われたよ。その2分後、オレはゴールを決めたんだ。サラゴサではそれからプレーしなかった。オレを見るに値しないからだ」

また、マンチェスター・シティFWマリオ・バロテッリがメディアに対し、ジョゼ・モウリーニョ監督との問題を明かしたことを、エトーはバロテッリの過ちだと考えている。バロテッリは先日のインタビューで、電話に出ないモウリーニョ監督のことを礼儀知らずだと話していた。

「オレはマリオのことを評価している。だが、モウリーニョは彼よりも偉大な人だし、何より彼は監督なんだ。人生では何が起こるか、決して分からないものだよ。彼と直接話した方が良かっただろう。メディアに話したことは彼の間違いだったよ」