小学館「週刊少年サンデー」最新号に掲載された特別読み切りマンガ「揉み払い師(もみばらいし)」がネットで「エロイ」と評判になっている。このマンガは、人間にとりついた「邪霊」を胸を揉む事によって取り除く「揉み払い師」の少年(17)が主人公。今回は16歳の少女の除霊をするために、少女の豊かな胸を激しく揉んでいる。

   ばかばかしくて面白い、と評判になっているのだが、少年誌なのにエロイ表現が多いため、東京都の青少年健全育成条例改正を意識しているはずだとし、「これは石原都知事への宣戦布告だ」などといったうがった見方も出ている。

作者は「一筆乳魂で描きました」

   「揉み払い師」が初めて読み切り掲載されたのは小学館のWEBコミック「クラブサンデー」で09年11月20日だった。「乳揉みマンガ」と紹介され、この時は整体師の一つの流派として紹介。胸を揉むことによって体調を改善したり、特殊能力を開発したりしていた。この作品が好評だったため、11年1月25日から「クラブサンデー」で連載が決まり、こけら落としとして第一話が「少年サンデー」11年2月2日号に掲載された。タイトルは「第1乳 き、気持ちイイ・・・」となっている。

   ストーリーは「揉み払い師」の主人公、十文字小影が「邪霊」によって起こる事件を追うもので、街で出会った少女の胸を揉み、霊に取り付かれていることを知る。卑猥な言葉を浴びせられレイプされそうになった少女は、突然、霊の力によって凶暴化する。十文字は少女から邪霊を取り払う儀式を行い、少女を裸にして「揉み払い第九の型 八陣邪天揉み」などと叫び豊かな胸を揉みまくる。少女は「き、気持ちイイ・・・」などと感想を述べ見事に除霊が完了する、というもの。

   「少年サンデー」は巻末で、「クラサンで大反響だった『揉み師』が装いを新たにリ乳アル(リニューアル)して登場!!」と紹介。作者の空詠大智さんは「一筆乳魂で描きました」とコメントしている。

「都の条例を意識した作品ではない」と編集部

   ネットではこれまでの「少年サンデー」掲載作品とは一味違うとし、奇想天外な展開に喝采をあげる人が出ているのだが、一方で、10年12月15日に可決・成立した都の青少年健全育成条例改正に抵触しないのか心配をする人も出ている。ネットのブログや掲示板を検索すると、

「むむむ、いいぞ 石原に正面から喧嘩を売るなんてサンデー素敵」
「いいぞ、もっとやれ」
「笑えるけど少年サンデーってのはいかがか」
「規制したら増えちゃった!の典型例だなw」

などといった感想が出ている。

   では、このマンガは都の条例を意識して掲載したものなのか。「少年サンデー」編集部に話を聞いてみると

「都の条例を意識してどうこうしたという作品ではありません。過激と思われるような表現もありますが、私達としては楽しく、そしてばかばかしくて笑えるような作品として掲載させていただいております」

と話している。

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