18日にマルコ・ジャンパオロ監督との契約を相互合意で解消したカターニアの新指揮官に、アルゼンチン人のディエゴ・パブロ・シメオネ監督が就任した。同監督はカターニアと2012年6月30日までの契約を結んでいる。

カターニアは監督交代を知らせるために、19日朝の練習をキャンセルしてチームをクラブオフィスに招集。練習場に到着したシメオネ監督は、集まっていた約100人のファンとは言葉をかわさず、ドレッシングルームでチームと会ってから、初の練習を指揮した。

ブエノスアイレス出身のシメオネ監督(40)は、現役時代にアルゼンチン代表として106キャップを記録するなど、長く見事なキャリアを築いた。母国ベレスに続き、イタリアではピサ、インテル、そしてラツィオでプレー。ラツィオではスクデットやイタリア・スーパーカップ優勝を経験し、2000年にはコッパ・イタリアも制している。

2006年にラシン・アベジャネダで現役を引退してからは、同クラブで指揮官としてのキャリアをスタート。エストゥディアンテスでは2006年前期リーグを制し、リバープレートでも2008年後期リーグで優勝を果たしている。一方、2009年4月に就任したサン・ロレンソでは、1年後に解任の憂き目に遭った。イタリアでは、カターニアでの指揮が初となる。