監査法人のトーマツが実施した企業のリスクマネジメント調査(2010年版)によると、企業が対応を優先すべきリスクとして、「情報漏えい」が2年連続でトップになったことが分かった。

 企業に対応を優先すべきリスク(1社につき最大3項目まで)について聞いたところ、「情報漏えい」が70社(25%)で2年連続で最も多かった。2006年から開始した同調査では、「情報漏えい」は全5回のうち1位が4回で、常に25%以上の回答を得ており、情報漏えいに対する危機意識の高さがうかがえる。

 次いで回答が多かったのは、「地震・風水害等、災害対策の不備」と「製品、サービス品質のチェック体制の不備」が、ともに55社(20%)となった。続いて、今回から選択肢に加えた「IFRS(国際財務報告基準)への対応遅延」が46社(17%)となっている。

 昨年は2番目に多かった「財務報告の虚偽記載」は35社(13%)で8位となり、同社は「内部統制報告制度(J-SOX)への対応が一段落したことが考えられる」と分析している。

 2008年に1位だった「人材流出、人材獲得の困難による人材不足」は、昨年は大幅に順位を下げて11位となったが、今年は7位に上昇している。

 同調査は、同社が開催したセミナーに出席したリスク管理担当者を対象に実施し、279社から回答を得た。

企業の情報管理 “うっかりミス”でも懲戒処分
コンプライアンス違反があっても3割の社員は報告せず
【独自調査】2011年 日本の雇用情勢と人材業界の展望-即戦力人材の採用にニーズ 人材コンサルタントの確保が課題

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