昨今の出版業界では、「これからの出版の未来は電子書籍にかかっている」という主張がよく聞かれます。しかし一方で、「電子書籍の流行は現実的には難しいのではないか」という声が未だに根強いのも事実。電子書籍に関しては、出版側も読者側も、ともに可能性は感じつつも、これと言った決め手に欠く現状のようです。

 そんななか、雑誌『ダ・ヴィンチ』(メディアファクトリー)が、電子書籍を対象とした「ダ・ヴィンチ電子書籍大賞」を設立しました。

 2010年の間に、スマートフォン(iPhone、Android端末)、タブレット(iPad、Android端末、Reader)、PC、いずれかのデバイスにて配信された電子書籍が対象で、ジャンルは不問。ただ、いわゆる「ガラケー」専用の電子書籍は対象外となっています。

 応募は読者からの推薦のみ。1月25日の18時までに特設サイトかtwitterにて受け付け、受付終了後、一次選考を経てノミネート作品を決定。その後、市川真人氏、津田大介氏、萩野正昭氏、一青窈氏ら審査員による2次選考を開催し、大賞及び各部門賞を決定するとのことです。

 大賞には賞金100万円を授与。他にも、小説賞、書籍賞、コミック賞、特別賞、読者賞(一次選考後、読者からの投票で決定)が設けられます。なお、各賞の賞金は10万円。

 ダ・ヴィンチ編集長・横里隆氏は、同賞設立の意義を次のように語ります。

 「紙の本に育てられ、その質感や存在感を愛しく感じる私たちだからこそ、それに負けない電子書籍の登場を心待ちにし、見極めて行きたいと思っているのです。そうすることで、書籍市場全体が活性化し、紙の本も、ともに共存し進化していくと信じています」

 発表は3月23日を予定。果たしてどんな作品が受賞するのでしょうか。







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