今月11日、北海道日本ハムファイターズの千葉県鎌ケ谷の「勇翔寮」に斎藤佑樹が入寮するや、多くのマスコミ&ファンが殺到。以降、連日に渡って佑ちゃんフィーバーが伝えられている。

その一方で、加熱する取材合戦は、プロ一年目という大事なスタートラインに立つ斎藤にとって妨げにもなる行為だ。18日(火)発売の「週刊アサヒ芸能」(1.27号)では、『斎藤佑樹が「狂乱テレビ取材」に潰される』と題し、その周辺情報を伝えている。

自主トレ初日には、テレビカメラ40台、報道陣230人が詰めかけ、その一挙手一投足を追ったが、同誌にコメントを寄せた地元商店関係者は、「テレビの取材はもう受けたくない。次から次へ入れ代わり立ち代わりでやって来るんだけど、事前に練ったシナリオどおりに映像を撮ろうとするあまり、街のフィーバーぶりをあおるような質問しかしてこない。野球ファンばかりが暮らしているわけじゃないから、大騒ぎに違和感を感じている人だっているんですよ」と語り、報道の実態を明かす。

また、球場から寮へと引き揚げる斎藤に対し、カメラマンが押し寄せ、球団広報が注意を促す一幕もあったというマスコミ各社の取材合戦だが、同誌は「一歩間違えれば、斎藤がケガをするという不測の事態だって起こりえる」と警笛を鳴らす。

レポートの後半では、球団関係者が「斎藤のバブルはいつまでもつかわからないよ。というのも、ドラフト後に斎藤自身も『通用するか不安』と周囲にこぼしていた。実力の部分は本当に未知数。正直、同じ新人でも150キロのストレートに落差のあるフォークを投げる榎下陽大(22)、大学4年生時に調子が悪かったが昨年まではドラ1候補で、しかも左腕の乾真大(22)のほうが期待度は高いとの声もある。斎藤はMAX150キロといっても1度出したことがあるだけで、通常は130キロ台中盤の速球だからね」と語っている通り、斎藤は決して一軍当確をしているわけではない。自主トレの成果や今後の成否は、周囲の雑音に邪魔されず、どれだけ野球に集中できるのかにかかっているといえそうだ。

週刊アサヒ芸能 [ライト版]<デジタル>(PC版)
週刊アサヒ芸能(モバイル版)