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ナタリー・ポートマン(Natalie Portman, 29)は最新スリラー映画『ブラック・スワン』で、「白鳥の湖」の主役に抜擢されたことから大きな犠牲を強いられるバレリーナのニーナ・セイヤーズを演じている。

 ナタリーは役作りのため厳しいバレエレッスンを受けているが、ダーレン・アロノフスキー(Darren Aronofsky)監督と同様、仕事に対する妥協を許さないプロ意識を持っているだけに、肉体の限界にまで挑戦することに全く問題はないという。

 そんなナタリーは一流の映画監督であるアロノフスキーに精神的なつながりを感じ、その強さは心がシンクロしていたほどだったとも語っている。

 「私たち2人の間には、まるでテレパシーみたいな波長があったわ。そのくらい同じ領域にいたの。お互いに究極を求めるタイプだし、精神を研ぎすませて自らを厳しく律するの。彼はいつも『(スイッチが)オン状態』。朝5時でもその激しさを失うことがないのよ。一緒に新しい発見をしては刺激を受けていたわ」とナタリーは説明している。

 自身の演技を指示されることに全く問題がないだけに、ナタリーはアロノフスキー監督の独裁的な演出法を高く評価している。ナタリーは自分自身を追い込むことが好きだと認め、自分が求めるよりも高い水準の要求を求められるとテンションが上がると語っている。

 「生まれつき、私はどっちかって言うと反抗的よりむしろ従順な人なの。だから自分と同じか、それ以上に要求が厳しい監督と仕事ができるのは良いことだわ。その方がエキサイティングだもの」とナタリーは豪The Sydney Morning Herald紙とのインタビューで語っている。

 映画で演じたニーナのように、プロのバレエダンサーになる気概も覚悟もあるが、苦痛にのめり込む点には共感を感じないとナタリーは言う。空き時間には好きなことをして過ごしたり、スポーツをしてリラックスするのが何より楽しみで、心を休ませることに何の抵抗も感じないと話している。

 「私は快楽主義者よ。鍼治療に行ったり、水泳に行ったりするのが好きだし、料理するのも大好き。仕事が入っていない時は、全く何もしないで壁をボーッと見つめていることだってできるわ」とナタリーはつけ加えている。

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