軽井沢ホテルブレストンコート vol.1

浅間山南麓に広がる大自然に抱かれた、日本屈指の高原リゾート・軽井沢。まるで、神様によって描かれたような四季ごとの色彩美の中には、明治の頃から続く別荘地としての歴史や独自の文化が今なお息づいている。国内外問わず多くの人々を惹きつける軽井沢において、近年、特に熱い眼差しを向けられている場所といえば星野。

この色濃い自然にある星野エリアに、魅惑のストーリーが待つ｢軽井沢 ホテルブレストンコート｣は鎮座している。

ホテルブレストンコートでは、“至福に満たされた庭園”という呼び名にふさわしい、迎賓文化に培われたおもてなしと安らぎの時間を約束してくれる。また、朝は小鳥のさえずりを耳に感じ、夜は満点の星空の元で眠りにつく――。ここでは当たり前のことだが、訪れる人は“普段とは異なる日常”を感じ、徐々に緊張から解き放たれ、癒しの世界へ導かれていくのである。

こういったささやかなことにも敏感に気付き、感動できるのは、このホテルが自然との調和を考慮して造られているから。まず、ゲストにとって最も大切な寛ぎの場となるプライベート空間。4タイプ全39室用意された客室は、すべて木立に点在する独立したコテージタイプとなっているため、時の移ろいとともに刻々と表情を変えていく軽井沢の景色を存分に堪能することができる。どのタイプをチョイスするのかは、滞在の目的と旅のパートナー次第だが、自然をより身近に求めるなら専用テラスが備えられた｢テラスヴィラ｣、大切な人と向き合う時間を大切にしたいのなら白一色に包まれた｢デザイナーズコテージ｣を選択してみてはいかがだろう。どちらも扉を開けたその先には、ゲストの欲求を満たしてくれる世界が待っている。

写真上段：テラスヴィラ　写真下段：デザイナーズコテージ

もちろん、自分だけに与えられた特別な空間で誰にもジャマされないまどろみにひたすら身を委ねるという過ごし方もいい。とはいってもここは軽井沢。ホテルブレストンコートでの滞在では、是非とも付近の散策も楽しんでもらいたい。なぜならこの静寂の森の中には、徒歩で巡れる様々なスポットが充実しているのだ。

たとえば、｢デザイナーズコテージ｣に隣接した三角屋根が目印の｢軽井沢高原教会｣。ここは、大正10年に創立された軽井沢を代表する教会で、毎週日曜に行われている礼拝は誰でも参加することができる。間もなく訪れるクリスマスシーズンには、教会前の中庭で2000個のキャンドルと光の天使100人によるライトアップや、関連イベントも予定されているとか。ちょっとしたアクティブ体験なら森の案内人「ピッキオ」が提供する自然体験プログラムといったものも。彼らと共に森の中を見渡してみれば、自分たちだけでは見落としてしまいがちな動物の訪れた形跡などが発見できるかもしれない。

写真上段：森の散策では鳥の巣箱も見つけられる　写真下段：ハルニレテラス

また、信州や軽井沢にゆかりの深い食や物を手に入れるなら、昨年夏にオープンした｢ハルニレテラス｣へ。春楡(ハルニレ)の木立を生かしたスペースに軽井沢の日常をコンセプトにした個性的なショップやレストランが連なり、ひと時のリゾートライフを豊かに彩ってくれる。さらに、この小さな街から川沿いの遊歩道を進むと、草津帰りの仕上げ湯としても親しまれている｢星野温泉 トンボの湯｣も。柔らかでとろみのある湯に浸かると、しっとりなめらかな美肌が手に入ると評判だ。ゆったり入浴した後は隣接の｢村民食堂｣で、25品目以上の旬の食材を用いたヘルシーな｢美肌御膳｣を堪能。｢源泉美人プラン(2,800円／予約不要・当日トンボの湯にて受付)｣は食事と温泉入浴、温泉マスクなどがセットになったお得なプランで、こちらを利用するという手もあり。

散策の後は、ホテルの｢ザ・ラウンジ｣でひと休み。大きくとられた窓の向こうに広がる中庭を眺めながら優雅なティータイムといこう。胡桃や花豆といった信州の名産を使ったホテルメイドの焼き菓子やケーキはどれも上品且つ奥行きのある味わいで、女性はもちろん男性からの支持も高い。ただし、スイーツに夢中になりすぎてこの後の晩餐に影響しないようご注意を。

写真上段：村民食堂、源泉美人プランの「美肌御膳」　写真下段左から：冬の星野温泉「トンボの湯」、｢ザ・ラウンジ｣でのティータイム

＞全員がボキューズ・ドール料理コンクールを持つ料理人たちが手がける感動の食とは？　vol.2につづく