微生物を使ったビデオゲーム開発、その名は『バイオゲーム』

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スタンフォード大学の研究チームにより生きた微生物を使ったビデオゲーム『biotic games』が開発された。開発の目的は、バイオ関連技術が注目を集めることで、この分野の更なる発展に寄与すること。

開発されたバイオゲームは全部で3種類。いずれのゲームも誰もがプレイした経験があるパックマンやピンボールなどクラシックな定番ゲームをベースにしている。

たとえば、『PAC-mecium(パックゾウリ?)』と名付けられたゲームは、単細胞生物ゾウリムシの動きを微弱な電気でコントロールすることで、パックマンならぬゾウリムシがモンスターとの戦いを繰り広げる。

ゾウリムシを操るゲームとして他に、ピンボール『POND PONG』やサッカーゲーム『Ciliaball(シリアボール)』も開発された。「cilia(シリア)」とはゾウリムシの移動手段である繊毛(せんもう)を意味し、複数のゾウリムシによるサッカーボールの蹴り合いが楽しめる。

ゾウリムシ以外では、イースト菌のコロニー(集落)を使ったゲームや、分子レベルでポリメラーゼ連鎖反応(DNAのコピーを数時間で何百万個も作成する方法)を応用した『PolymerRace(ポリメ競争?)』と呼ばれるゲームも開発された。複数の連鎖反応の中から動作が一番速いものを当てるゲームで競馬がヒントとなっている。

「小学校の理科の授業に始まり、あらゆる実験で使われるゾウリムシは単細胞生物で痛みを感じる脳を持っていない」。そう語るのは研究を主導したイングマー・リーデルクルーズ助教授。微生物を使ったゲームが、子供たちの生命倫理に対する関心、ひいては生物学への興味につながることを期待している。

ゾウリムシが痛みを感じないという、イングマー助教授の言葉を信じたい。

screenshot:sciencedaily.com

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