ミランFWアレシャンドレ・パトは、686分間で8ゴールを挙げている。1試合当たり0.8ゴールという計算で、セリエAでは最高の数字だ。リーグ前節のウディネーゼ戦で2得点を挙げたパトは、ミランのユニフォームを着てセリエAで44ゴールを記録している。たった21歳で、だ。

フィジカルの問題を乗り越えたと見られるパトは、情熱的に新たな道のりを進んでいる。イタリア『スカイ』のインタビューで、パトはクラブとの深い絆を強調した。マッシミリアーノ・アッレグリ監督との関係について、「監督はミランにふさわしい人だ。素晴らしい指揮官で、僕らも幸せだよ。全員と話すし、全員を助けてくれるんだ」とコメント。次のように続けている。

「アッレグリ監督は選手たちにモチベーションを与えられるんだ。すでにすべてに勝ったことがある選手であってもね。僕らはまとまっているし、本物のグループになっている。彼のために勝ちたいと思っているんだ。僕は監督から求められることをやる。犠牲を払い、チームを助けることもね」

また、攻撃陣におけるライバル心についても、「イブラ(ズラタン・イブラヒモビッチ)や(アントニオ・)カッサーノ、ロビーニョといった選手たちがチームメートで、僕はうれしく思っている。僕としては学ぶことしかないよ」とつけ加えた。

一方、インテルの指揮官になった元ミランのレオナルド監督については、「これは仕事で、彼は一つの選択をした。僕らは彼の決断を尊重する」とコメント。「インテルはいつだってインテルだ。去年にすべての勝利を手にした強いチームで、最近はスクデットをずっと手にしている。でも、僕らが考えなければいけないのは自分たちのこと、自分たちの目標だけだ。最後にはうまくやれると確信しているよ」と続けている。

また、ミランを去ったFWロナウジーニョに対しては、「彼のパーソナリティーや笑顔が懐かしくなるだろうね。ピッチでの彼は世界最強の選手の一人なんだ。それを忘れちゃいけない。代表のために彼はブラジルへ戻った。セレソンで一緒にプレーできることを願っている」とコメントした。

一つはっきりしているのは、今年のミランが「リーグ戦とコッパ・イタリア、そしてチャンピオンズリーグに」勝てるということだという。さらにパトは、「クラブ・ワールドカップを戦いたい。ただ、1試合ずつ考えていかなければいけないね。今は(リーグ次節の)レッチェ戦だ」と続けた。

セリエAのベストストライカーについて聞かれると、パトは「(アントニオ・)ディ・ナターレや(エディンソン・)カバーニ、(サミュエル・)エトー、(ディエゴ・)ミリート、イブラヒモビッチ、ロビーニョがいる。ミランに来てから、僕は素晴らしい選手たちを見てきた。でも、今はこのユニフォームで勝つことだけを望んでいる。クラブが望むまで、僕はこのユニフォームを着るよ」とコメント。「僕がインテルに? ノーだ。僕が望んでいるのはミランだけだよ」と強調している。