ネチズンVS金正恩、南北サイバー戦争まずは韓国が「一勝」

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韓国のインターネットユーザー(ネチズン)と北朝鮮が、互いのウェブサイトに攻撃を仕掛け「南北サイバー戦争」が勃発した。すでに2度の交戦が行われ、韓国では北朝鮮のサイトに攻撃した勇気ある(?)ネチズンを「戦士」と称えるなど、応援する声が相次いでいる。

発端は今から1カ月ほど前の2010年12月6日。
韓国の大型コミュティーサイト「DCインサイド」のネチズンが、北朝鮮のウェブサイト『わが民族同士』に「金正日の狂った野郎、金正恩の犬野郎」と中傷する詩を掲載した。

この詩は普通に読むと北朝鮮を称賛するものだったが、各行の1文字目を縦に読むと、このように読めたという。北朝鮮のサイト管理側は詩を削除したが、北朝鮮の労働党検閲団が動きだすなど大問題に発展。後日、DCインサイドの「(延坪島)」に支障が出たことから、北朝鮮がDDoS攻撃(分散サービス妨害攻撃)を仕掛けたものとみられている。

2次交戦は金正恩氏の誕生日だった1月8日。
DCインサイドのネチズンが、『わが民族同士』が運営するツイッターをハッキングし、金正日総書記と金正恩氏を中傷するつぶやきを投稿した。さらに『わが民族同士』が運営するユーチュブに、正恩氏がスポーツカーに乗って人びとを轢くアニメーションを掲載し、『わが民族同士』のウェブサイトのトップ画面には、金正日の訪中は“物乞い外交”だという内容を風刺したイラストを載せた。北朝鮮はこの後、サイトを一時サイトを閉鎖した。

韓国ではこのようなネチズンのハッキングについて、非難するよりもネチズンの勇気を称え、または擁護する声が多い。韓国メディアもまた、特にネチズンを非難する論評はなく、「北朝鮮のウェブサイトを運営するサイバー攻撃隊と、韓国ネチズンたちの対決は、ネチズンの勝利となった」、「大韓民国を愛するネチズンたちの怒りが天に届き、サイバー戦争で勝利した」などと報じている。

だが、関係者によると、北朝鮮は今回の件をそのまま終わりにするつもりはないという。再びDCインサイドのサイトにDDoS攻撃を仕掛けるなど、追加の報復を行う可能性は十分にあるのだ。ネット上で起きた南北サイバー戦争は、しばらく尾を引きそうだ。


参照:DCインサイドVS金正恩? - アジアトゥデイ
参照:DCインサイドのサイバー戦士たちの痛快な勝利に敬意をKONASnet

(文:林由美)

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