フェイスブック普及 鍵は“ビジネスで活用できるか”

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 2010年のソーシャルメディアの主役といえば、ツイッターだったのではないでしょうか。
 ニールセン・オンラインが提供するインターネット利用動向調査「NetView」のデータによれば、2010年1月で473万人だったユーザーは、2010年10月で1177万人に達しており、わずか1年足らずでユーザー数を3倍近くに増やしました。

 このツイッターの躍進の裏で、着実に日本で勢いを増しつつあるのがフェイスブックです。既にご存知の方も多いと思いますが、フェイスブックはアメリカをはじめ世界各国でトップのシェアを誇るSNSサイト。ただ、日本ではまだまだブレイクしているとは言えません。
 しかし、ソーシャルメディアに関するコンサルティング事業を展開する斉藤徹氏は、『新ソーシャルメディア完全読本』(アスキー・メディアワークス/刊)で、フェイスブックは「日本でもすでに爆発的普及のきざしが見えてきた」と言います。

 その一番のキーとなるのが、「ビジネスでの活用」であり、それには2つの意味があると斉藤氏は指摘します。1つは「企業のマーケティング活用」、もう1つは「ビジネスパーソン向けソーシャルネットワーク」です。

 「企業のマーケティング活用」においては、「ツイッターが良い学習材料となったようだ」と斉藤氏は言います。ツイッターでいち早くマーケティングに使った企業がモデルケースとしてメディアに取り上げられたことから、フェイスブックでも同様に早期参入の旨みを狙う企業が次々と活用をはじめています。

 そして、2つ目の「ビジネスパーソン向けソーシャルネットワーク」ですが、まず斉藤氏は、終身雇用が崩壊しつつあるこれからの日本においての「人脈」の重要性を解きます。そして、その人脈を広げたり、広げた人脈を有効活用するということにフェイスブックは大きな可能性を持っていると指摘するのです。

 その鍵を握るのは「実名性」です。これまで日本のソーシャルメディアは基本的に「匿名性」で発展をしてきました。しかし、フェイスブックではほとんどの人が実名を使っています。これは「社会人としての自分、ソトの顔」としての利用に向いています。社会人としてリアル社会と同様の感覚でネット上で交流することができ、ビジネスや趣味の人脈が創造されていくと、斉藤氏は述べます。

 『新ソーシャルメディア完全読本』ではフェイスブックだけではなく、「kaboodle」や「Last.fm」「Boutiques.com」など海外の最先端のソーシャルメディアを紹介しながら、2011年以降のウェブの動きを大胆に予測します。

 フェイスブックの日本人ユーザーは現在、その数をどんどん増やしています。2011年の後半頃には、「ソトの顔」はフェイスブックで、「ウチの顔」はミクシィなどで、という使い分けがされているかも知れませんね。
(新刊JP編集部/金井元貴)

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