「伸びる30代はいつでもクビになる覚悟がある。しかし、沈む30代はクビは死刑宣告と解釈してしまう」

 そう話すのは、『伸びる30代は、20代の頃より叱られる』の著者で、ビジネスコンサルタントの千田琢哉氏。千田氏によると、30代で伸び悩む人は意外にも、「会社のために働く」という意識が強い人がなりやすいとか。

 「会社のために働いている」という人は、確かに忠誠心が高く、集団行動に長けているように思われます。しかし一方で、会社への帰属意識が高いために、「クビ」を極端に恐れるという側面があると、千田氏は言います。

 そのため、30代になって組織を先導していく立場になると、クビを恐れるあまり、大胆な発想が生まれにくくなってしまいます。「会社のため」という意識が強い人は、そうした傾向が30代になったときに、マイナス面として現れてきてしまうのです。ちなみに、「会社にしがみついている人」になってしまうのも、このタイプに多いそう。

 一方で、30代に伸びていく可能性が高い人は、「自分のために働く」という意識を持っている人だと、千田氏は言います。こうした人は、「組織の中でどう振舞うか」という考えよりも、「どんな仕事をするか」という意識が強いため、どんどん新しいことに挑戦しようとします。もちろん、新たなチャレンジはリスクを伴う場合が多いでしょう。そのため、「自分のため」という人は、「いつでもクビになる覚悟がある」という人でもあるそうです。

 裏を返せば、いつでもクビになる覚悟がなければ、「自分のために働く」という考えは、自分勝手な思い込みでしかないということでもあります。千田氏は、それだけの覚悟を持って仕事ができるかどうかが、伸びる30代と沈む30代のわかれ道だと、伝えようとしているのかもしれません。



『伸びる30代は、20代の頃より叱られる』
 著者:千田琢哉
 出版社:きこ書房
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