企業における従業員の教育研修において、例えば教育のプロがいくら優れたプログラムを作り、インストラクターが説得力のある方法で教材を使ったとしても、そのプログラムが実際の日常業務にそのまま適用できるとは限りません。
 どうしてなのでしょうか。それは、教育の目的自体が経営目的に直接的にリンクしていないことが多いからです。

 それぞれ経営者などとして活躍するカルフーン・ウィック氏、ロイ・ポロック氏、アンドリュー・ジェファーソン氏、そしてリチャード・フラナガン氏の4人は “The Six Disciplines of Breakthrough Learning : How to Turn Training and Development into Business Results(企業を飛躍させる学び方〜研修やトレーニングを直接ビジネスに結びつける6つの方法)”(邦訳未刊行/有料Podcast番組「エグゼクティブ・ブックサマリー」にて邦訳要約版を配信中)において、効果的な教育研修が従うべき6つの鉄則を解説しています。
 ここでは6つの鉄則を簡単に紹介していきましょう。

【鉄則1】目的に対して、成果を明確にする
 教育研修プログラムは最終的に企業の業績を向上させるような成果を得られなければ意味がありません。そのため、まずは企業が求める業績を考え、それを達成するために必要な教育プログラムに取り組む必要があります。

【鉄則2】完全な学習体験を設計する
 学習体験は教室内よりも多くのことを学べられます。そして、何より重要なのは学んだ知識を実際に活用する「学習移行」です。知識を実際に役立てているか、教育の有効性を事前に決めておいた判定基準を使って判定するよう促す必要があります。

【鉄則3】知識の応用を考慮すること
 学習と実践の差を埋め、知識を応用する段階に移行するには、応用に焦点を当てた手法を取り入れた教育を提供する必要があります。トレーナーは教育と業務を分かりやすく結びつけるのです。

【鉄則4】フォロースルー・マネジメントを使う
 フォロースルーを適切に行うことは、研修プログラムが確実に企業目的を達成できることを保証する上で必要なこと。フォロースルー・マネジメントを使い、従業員が新しい知識を応用するよう促しましょう。

【鉄則5】積極的にサポートする
 高額の教育プログラムに投資しても、学んだ内容を実践に移すためのサポートをしなければ意味がありません。従業員が学んだことを業務に応用する為に必要なサポートを提供する上で、経営者は重要な役割を果たします。

【鉄則6】結果をレコーディングする
 最後の鉄則は活動の測定です。教育プログラムの目的を達成できたかの答えによって、さらに教育活動を行うべきかどうかが決まります。

 さらにこの6つの鉄則は従業員の教育プログラムだけではなく、様々なものに応用できると著者は述べています。会社は従業員たちの活躍次第で大きくなります。そのためにも、適切な教育プログラムを行うよう心がけるべきです。
(新刊JP編集部/金井元貴)

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