――(ルチアーノ・)スパレッティは選択肢にあったのでしょうか?

「スパレッティ招へいを考えたことはないよ。彼のことはずっと評価してきた。ただ、私はほかのクラブの監督やディレクターを邪魔したことは、これまでにないと思う」

――(ワルテル・)ゼンガのことは考えましたか?

「彼を後ろ盾する準備はある。彼はチームの象徴であり、100パーセント、インテルだ。彼がやってくるときは、十分な経験を積み、長年チームを託す準備ができたときだろう。彼のキャラクターから言って、良い選択肢だったかもしれない。私からしてみれば、簡単な解決策だっただろう」

――2009年夏の時点では、(FWズラタン・)イブラヒモビッチのミラン移籍も、レオナルド監督のインテル行きも予想できませんでした。

「イブラのミラン加入については、バルセロナでもっとできると思っていたよ。こうなってしまったのは残念だね。それは彼もだと…(笑)」

――カカーの獲得については?

「カカーはレオに似ているね。品があって、クリーンだ。そして偉大な選手だよ。ただ、今はレアル・マドリーで自分の力を見せたいと願っていると思う。モウリーニョのようにね」

――2010年最良のときは?

「(チャンピオンズリーグ決勝の舞台)マドリッドでは、(クラブ・ワールドカップの)アブダビと言いたかった。マドリッドでの(チャンピオンズリーグ優勝の)瞬間だね」

――2010年最悪のときは?

「(DFワルテル・)サムエルのケガだ。悪夢だったよ」

――2010年のベストゴールは?

「カリアリ戦での(FWサミュエル・)エトーのゴールは、ファンタスティックだった。彼のゴールがチームにスピリットを与えたよ」

――インテルの年間最優秀選手は?

「チャンピオンズリーグ決勝で2ゴールを決めた(FWディエゴ・)ミリートかな。バロンドールの(MFヴェスレイ・)スナイデルもだね。バロンドールはイニエスタだって? スナイデルは我々のイニエスタだ。彼がインテルのプレーを変えた」