現時点でスクデットを獲得するかどうかはまだ分からないが、今季のセリエAではミランがすでに、過去4シーズン続いたインテルの独裁体制を止めることに成功している。だが、『ガゼッタ』の前半戦採点では、ミランは2位のナポリやラツィオと同じ点数となった。

カップ戦や昨シーズンのことは考慮に入れず、今シーズンの前半戦に限り、主要チームには以下のような採点がつけられている。ここでは、ユヴェントス、ローマ、インテルの3チームの採点を見てみよう。

●ユヴェントス:7 (勝ち点31、4位、昨季との勝ち点差+1)
キエーヴォ戦で勝利を捨ててしまったがゆえに、4位に甘んじることとなった。だが、新生ユヴェントスに十分高い評価を与えることに変わりはない。サン・シーロではミランを下し、インテルと引き分けた。

ルイジ・デルネーリ監督の現ユーヴェが、チーロ・フェッラーラ監督が率いていた昨季のチームと比べ、1ポイントしか勝ち点を伸ばしていないのは事実だ。だが、昨年のユーヴェは素晴らしい出だしから転落していったが、今のチームは伸びているところ。最も敗北が少なく(2敗)、PKなしで9ゴールを挙げているファビオ・クアリアレッラのおかげもあり、リーグ最高得点を記録している。

●ローマ:6.5 (勝ち点29、5位、昨季との勝ち点差+1)
サン・シーロでの年内最終戦でミランの独走を防いだことで、0.5点プラスとなった。この勝利は、二面性を持つチームに再び野心を持たせている。29ポイントのうち20ポイントを獲得するなど、ホームでは唯一の無敗。ただ、アウェーではまだ1勝だ。

また、フランチェスコ・トッティがまだスタメンなのか、ベンチのジョーカーなのかを理解する必要もある。ルチアーノ・スパレッティ監督がいた昨季のように、クラウディオ・ラニエリ監督のローマも出だしは悪かった。だが、2009年が終わるときにインテルと勝ち点11差だったにもかかわらず、最後にスクデットへ迫ったのであれば、現在のミランとの7ポイント差でも夢を見ることはできるのではないだろうか?

●インテル:5 (勝ち点23、7位、昨季との勝ち点差−16)
ロベルト・マンチーニ監督の下で2年、ジョゼ・モウリーニョ監督の下で2年と、4シーズン続けて首位で輝いていたが、インテルは初めてレオナルド新監督に追走を託すことになった。ラファエル・ベニテス監督の下では、すでに15試合で4敗を喫している。これは、昨シーズンのリーグ戦を通じてインテルが敗れたのと同じ数だ!

ホームでのチェゼーナ戦、アウェーでのフィオレンティーナ戦と、2試合消化が少ないが、インテルは去年と比べて16ポイントも勝ち点が少ない。首位ミランとは13ポイント差だ。インテルがほかを上回ったのは、負傷の数だけである。そしてその問題はまだ終わっていない。ヴェスレイ・スナイデルはまだ戦列を離れており、彼がいないとインテルは発想力に別れを告げることになってしまう。