日本初の“そうじ小説”って?

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 今日で2010年も終わり、いよいよ明日から2011年が始まる。
 もう多くの人は大そうじも終わって気持ち新たに新年を迎える準備もできていることだろう。

 さて、よくそうじをすると人生が好転するという話を聞く。2005年に出版されたベストセラー書籍『夢をかなえる「そうじ力」』(舛田光洋/著、総合法令出版/刊)や今年流行した「断捨離」などは、そうじには人生を好転させる力があることを説いている。

 その、“そうじによる人生の好転”のカラクリを小説で教えてくれる本が、コラムニストや経営コンサルタントなど多方面で活躍する志賀内泰弘氏が執筆した『なぜ「そうじ」をすると人生が変わるのか?』(ダイヤモンド社/刊)だ。本作は実話を基にした日本初の「そうじ小説」である。

 物語は、主人公であるサラリーマン・山村圭介が、通勤途中の公園でゴミ袋を持って空き缶を拾っている老紳士を見かけるところから始まる。なぜ、ゴミを拾っているのか疑問を抱いた圭介はその老紳士に話しかける、「どうしてゴミを拾っておられるのか」と。

 老紳士の答えはこうだ。
 「そうじをすると、得することがあるんじゃな」

 得とは、何か?
 「拾った人だけがわかるんじゃよ」

 このやりとりから圭介は、ゴミ拾いが気になり始める。ある日、ふとしたことから、道に落ちていた空き缶を拾う。ここから圭介の周りで様々な変化が見られることとなる…。

 本書は3つの短編連作からなり、この3つの物語は登場人物と話の内容がリンクする。巻末では、「気づきのキーワード」解説として、第1話から3話までの重要なキーワードを解説していく。

 もちろん、そうじするだけで人生が上向けば苦労はしない。しかし、そうじをすることで自分自身もリセットし、モチベーションをあげるという心理的な作用があるのは確かにそうだろう。そうじの大切さを教えられる1冊だ。
(新刊JP編集部/田中規裕)


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