人生の年収は、20代の働き方でほとんど決まる?

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 浅田真央さん(フィギュアスケート)、石川遼さん(ゴルフ)、前田健太さん(野球)ら、スポーツの世界では10代から20代前半の若きスターたちが活躍しています。抜きん出た才能を持っている人たちが集まるプロスポーツの世界は、年齢に関係なく、努力に裏打ちされた実力で頂点をもぎとることが出来ます。

 そうした10代や20代の若さ溢れる才能が活躍する世界と逆なのが、ビジネスの世界です。世の中から認められているビジネスパーソンの多くは、実は30歳以降にその頭角を顕しています。例えば経営コンサルタントの大前研一さんも、トレーダーの藤巻健史さんも、ユニクロ創業者の柳井正さんも、30歳半ば頃になってからその名を轟かせています。

 では、ビジネスパーソンにおける“20代”とはどのような時間なのでしょうか。
 出版コンサルタントでビジネス書のエキスパートである土井英司さんは『20代で人生の年収は9割決まる』(大和書房/刊)で、20代は「仕込みの期間」であると主張します。そして、キャリアの本当のスタートは30歳であり、20代で磨き上げた自分がどこまで通用するのかを試すのが30代なのだと言います。
 ここでは土井さん流の20代のルートマップをご紹介します。

■23歳(入社)〜25歳
 この3年間は体を張って職場に尽くす期間です。「若い感性を活かそう!」と自分だけのオリジナリティを発揮しようとするのは大変危険です。なぜなら、この年齢で求められるのはオリジナリティではなく、素直な心とよく動く体であり、ビジネスパーソンとしての基礎を身に付けることなのです。

■26歳〜28歳
 4年目からの3年間は、自分のナンバーワンをつくる時期です。基礎がだんだんと身に付いてきたところで、次は1回でも結果を出すことを考えましょう。社内で認められるかどうか、それは、はっきりと目立つ実績が必要です。そうしている内に、自分は何が得意かが分かってきます。

■29歳〜30歳
 この2年間は外の世界を見る時期です。つまり、会社内だけでなく、業界そのものを見ることが大切になります。取引先とじっくり話をしたり、勉強会に出るなど、会社以外の活動が鍵になります。また、転職をしてみるのもいいでしょう。

■31歳
 仕込みの期間は終わりました。しかし、ここまではおそらく個人プレーの世界です。30歳以降に意識しなければいけないのは、組織人としての自分です。そのために31歳の1年間は、マネジメントを学ぶことが重要となります。

 仕込みを経て、35歳までに何らかの「手がかり」をつかむことができたら、ビジネスパーソンとして仕事に困ることはないと土井さんは言います。『20代で人生の年収は9割決まる』は20代に向けて書かれていますが、30代や40代の人にとっても部下の育成などで役に立つ一冊です。

 22歳で就職し、65歳の定年退職まで43年。その43年間を決めるのは、実は30歳までの8年間なのです。そこで基礎を固められるかどうか、が鍵となります。「若いうちの苦労は買ってでもしろ」という言葉は確かに正しいのかも知れません。
(新刊JP編集部/金井元貴)

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