人気ドラマ「ナサケの女」がノベライズ化

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 今クールの連続ドラマの中で、“台風の目”の1つとなったのが「ナサケの女 〜国税局査察官〜」だろう。米倉涼子さん演じる松平松子のはっきりと物を申す、気持ちのいい演技は多くの視聴者の共感を呼び、初回視聴率は17.6%を記録。その後も10%から15%の間を推移しており、ドラマ不況時代の中においては、健闘したと言えるのではないだろうか。

 そんな「ナサケの女」がノベライズされ、TAC出版から『ナサケの女〜国税局査察官〜』(中園ミホ/脚本、古林実夏/ノベライズ、森田俊明/写真)として12月27日に刊行された。

 ゴージャスなドレスと装飾品に身を包んだ査察官・松子が足を運んだのは、ホストクラブ「フィナーレ」だった。今回の彼女のターゲットは、「フィナーレ」のNo.1、愛川リュウジだ。リュウジはゴージャスな身なりをする松子に近づく。目的はお金。そしてお店を出た2人は、肩を並べてリュウジの家へ向かう。
 しかし松子は、リュウジの家で“あること”に気づく。リュウジは「シロ」だということに…。

 「シロ」とは、脱税をしていないということだ。

 主人公である松子は、東京国税局・査察部・情報部門(ナサケ)の査察官であり、脱税の疑いがある嫌疑者を内偵し、証拠をつかむため日々奔走する。
 よく著名人が脱税容疑で逮捕されるニュースが流れるが、その裏には査察官たちの入念な捜査が存在していることがよく分かる。もちろんドラマということもあるので、多少大げさに設定されているのだろうが、脱税のしっぽをつかむためにお金持ちの女性やゴルフのキャディーなどに変装をする松子を見ていると、さながら刑事ドラマのようにも見えてくる。

 そんなドラマのノベライズである本書は、基本的なストーリー展開、登場人物等はドラマ版とほぼ同じ。今ドラマを見ていれば、より重層的に楽しめるし、もちろんドラマを観ていない人にも楽しめる一冊。また、巻頭カラーページには松子役を務めた米倉涼子さんのドラマの写真が掲載されており、米倉さんファンにとってはマストアイテムだろう。

 特に第2話で、高飛車な態度を周囲に振りまく経営コンサルタント・桐島まどかに「あなた…脱税してませんか?」というシーンは、読者もスカッとすることこの上ない(しかも、桐島は実際に脱税をしている)。そして、松子といえばこの台詞ではないだろうか。

 「脱税する奴は、日本の道路を歩くな!」

 うーん、かっこいい。
(新刊JP編集部/金井元貴)

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