「もし、あなたの周りに『合いの手』が上手な人がいたら、手放してはいけません」

 こう話すのは、5000人以上の経営者・エグゼクティブを見抜いてきた人材コンサルタント兼ヘッドハンターの井上和幸氏。会話をしているとき、的確なタイミングで合いの手を入れてくれたら、確かにその場の会話はますます盛り上がります。しかし、どうして合いの手が上手な人を手放してはいけないのでしょうか?

 実は合いの手は、ただその場を盛り上げるためのものではないと井上氏。そもそも目の前にいる人に興味や関心を寄せていなければ、上手に合いの手を入れることはできません。そのため、相づちひとつとっても、その人がどれだけ話し相手に関心を持っているかがわかってしまいます。
 
 会話において最もしてはいけないことは、合いの手を入れて話を盛り上げるどころか、何を話しても「そうそう、僕の場合はね......」と、自分の話にすり替えてしまう、いわゆる「自分が自分が」のナルシストタイプだと井上氏は言います。こうした人は、話し相手から「この人は自分に興味がないのだ」と思われてしまう危険があるとか。

 上手な合いの手はこの反対です。井上氏によれば、特に「そもそも〜なんですか?」「要するに〜ですか?」などと、うるさ型の合いの手を入れてくるタイプは、一見わずらしく感じるものの、話し手の論を深めてくれる可能性を秘めています。そうしたタイプは、わかりにくい部分を質問し、相手が思わず「そうそう、それが言いたかったんだ」となるような"気づき"を与えてくれる可能性があるのです。

 話し手にとって新たな発見を示唆してくれる、こうした合いの手が上手な人は、仕事やプライベートを問わず重要なパートーナーとして扱われると井上氏。会話において自分の話ばかりしてしまっていないか、一度気をつけてみた方がいいのかもしれません。



『人物鑑定法』
 著者:井上 和幸
 出版社:経済界
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