怪しい人についていってみた〜新宿手相編〜【斉藤アナスイの挑戦】

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僕がまだ小さい頃、よくお母さんにこんなことを言われました。

「怪しい人についていっちゃダメよ」

世の中にはたくさんの怪しい人がいます。見た目からして怪しい人、言動が怪しい人。そして、街に溶け込んだ怪しい人。中にはそんな怪しい人にそそのかされ、高額のお金をだまし取られたなんて話も…。それが本当だとしたら、決して許せる話ではありませんよね。怪しい人についていったら、一体どうなるのか。今回は、身をもってその謎を解き明かしてきました。お母さんごめんなさい。あなたの言いつけ、破りました。


手相の勉強をしてるんですが…場所は東京都新宿。忙しなく行き交う人々に紛れ、その人はいました。ターゲットを見つけてはそっと近づき、優しく声をかけている彼。彼こそが、今回の「怪しい人」-。

「すいません、今手相の勉強をしてるんですが…」


もしかしたら、同じ様な経験をされた方もいるかもしれません。街中で突然声をかけられること数回。手相を見せて欲しい、勉強中なので無料で構わない。新宿に限らず、ほかの繁華街で声をかけられることもありました。その時は急いでいたので断ったのですが…でも、今日は大丈夫。だって今日は、そのためにわざわざ電車で来たんだからね!手相の勉強…果たして本当なのでしょうか。彼についていったらどうなるか。ではさっそく、彼の前を歩いてみます。

手相の人(以下「手」)「すいません、手相の勉強をしてるんですが…。ちょっとだけお時間よろしいですか」

…来た。若干俯きながら歩いていた僕に、嬉しそうに声をかけてきた手相さん。でもこう声をかけられる度に思うんですけど、なんだろう僕のこの引きの強さ(悪い意味で)。僕ってそんなにオイシそうに見えるんですかね。まぁまぁでも、今回はそれでオーケー。ここは一旦驚いたフリをしてみます。

僕「え?て、手相ですか?」
手「はい。無料で結構ですので、見させていただけないでしょうか?」
僕(2拍置いて)「別にかまいませんけど…」


そう言って手を差し出す僕。あらやだ、手相さんの手、あったかい…。

手「お名前は?」
僕「斉藤です」
手「斉藤さん。ちなみにお仕事は?」
僕(ちょっとウケ狙ってみよう)「V6です」
手「…え?」
僕(通じない…)「いや。すいません。あの、ITの関係の」
手「へぇすごいですね!じゃあ貯金なんかも」
僕「どうですかね。まぁそれなりじゃないですか」


長々と続く質問の数々。でも、これは果たして手相に関係あるでしょうか…?名前や職業はまだしも、家族関係なんかまで聞いて来る手相さん。ちなみに今回、名前以外はすべて偽っております。ちゃんと答えると相手にされないかも知れないんで、ね。その後も世間話なんかをしながら、ジィと僕の手を見つめ続ける手相さん。その時でした。

手「斉藤さん、これすごいですよ!」
僕「え?」
手「斉藤さん、今あなたは大きな転換期を迎えています!」
僕「洗顔器!?」
手「転換期です!これはすごい!」
僕「ふぇ」
手「斉藤さん!今の自分を変えたくないですか!?」


急にテンションが上がり始めた手相さん。な、なにが起こったんだ?激しく戸惑う僕。僕の手に一体何が!?しかし僕の不安をよそに、ここでさらにハプニングは続きます。

増える増える謎の男「あれ、◯◯さん?」
僕「!?」
手「あ、××さん!いいところに」


そう言って、手相さんに近寄って来た一組の男女。ないない、そんな偶然ないって!ないよ!気がついたら1対3。3人で僕の手相を見て来ます。囲まれた。どうしよう、怖い。

男「これはすごい!」
手「でしょう!」
女「すごいわ!」
僕「…えへ」


なんか知らんけど、やたらと褒めたたえられている僕の手相。意味がわかりません。帰りてぇ。心から帰りてぇ。そして手相さんが、僕の目をじっと見つめてこう言いました。

手「今、あなたはとても大事な時期にいます。先生に見てもらったほうがいいと思いますよ!」
僕「せ、先生?」
手「えぇ。我々の先生です!」
僕「いや、あの…」
手「ちょっと待ってくださいね!」


僕の話を全く聞かず、手相さんは携帯電話で誰かと会話を始めました。いやいや、急にどうしたの。そしてその間、女の人は相変わらず僕の手相がどれだけありがたいかを懇々と語ってくれます。どうしよう、ガストでパフェ食べたくなってきた。そんな流れに耐えかねて、僕は自らこの女性に話かけてみることにしました。

僕「あの、先生って…?」
女「先生はt
手「斉藤さん!すごいですよ!」


誰だよお前!あぁ、電話終わったのね。で、何でしょう?

手「先生は普段とても忙しくて中々お会いできないんですけど!今日なら偶然にも時間があるそうです!」
女「えー!すごい!私なんか見てもらうまでに3ヶ月かかったのに!」
僕「…え?」
男「是非行きましょう!」


なんだこの展開。自分で始めといてなんですが、これ、本当についていかなきゃいけませんか?ちょっと普通に怖いんですけど。心臓バクバク言ってるんですけど…。


いざ、アジトへ…!アジトは、一見何の変哲もないマンションの一室。そこには、優しそうなおばさんがいました。え?この人が先生?もっと強そうなのを想像してたのに…。その上お茶までいただいちゃって。なんだか申し訳ございません。いやいや、でも油断は禁物です。

先生(以下「先」)「なるほど、斉藤さん。あなたは確かに今、転換期を迎えています」
僕「はぁ。それで、その転換期っていうのは?」


やはり伝えられたのは、僕が今転換期にいるということ。詳しいことは理解できませんでしたが(いざというときの脱出ルートを確認していたため)、とにかく転換期というのは、良い方に転ぶことも、そして悪い方に転ぶこともあるとのことでした。そりゃ良いほうに転んで欲しいけど…。でも、そのためにはどうすれば?僕がその疑問をぶつけると、先生は何やら大げさに包まれた、小さなある「モノ」を取り出しました。

先「あなたにだけ特別にお見せします。実はこの印鑑
僕「リンカーン!?」
先「…印鑑です。この印鑑には人を幸せな方向に成長させる効果があるのです」
僕「こ、この印鑑にそんな力が…?」
先「もしよろしければ、この印鑑をあなたにお譲りしたいと思います」
僕「いただけるんですか!?」
先「いや、とても価値のあるものなので、さすがにさしあげるとまでは…」
僕「…えと、じゃあおいくらなんですか?」
先「12万」
僕「…ペソ?」
先「いや、12万円です」


なるほど。これで全てがわかりました。これが彼らの目的のようです。手相→先生→不安を煽って→印鑑。印鑑商法ってやつですね。それにしても12万て。12万円あれば普通に幸せになれるわ。

僕「さすがに12万はちょっと…」
先「でもこの効果からしたら、12万円なんて本当に安いものですよ」
僕「いや、でも本当にごめんなさい」


そこからは「買え」「買わない」の応酬。そもそもそんなお金持ってないんですけど。誰か助けてください。

先「斉藤さん、今なにか悩みを抱えているでしょう?」

正解っ!正直帰りたいって悩みですっ☆どうしよう、本当に帰りたいよぅ。その後も延々と話は続き、気がつけばアジト突入から2時間ほどが経過。心が折れそうです。行きがけに買ったバルサン炊いたら引っぱたかれるかしら?

先「わかりました。それでは今回はご縁がなかったということで…」
僕「…本当にすいませんでした…」


ようやく解放されたのは、最初に手相を見せてから実に3時間半後。辺りはすっかり暗くなっていました。途中セミナーがどうとか入会がどうとか不思議な話もしてたんですけど、ほとんど記憶にありません。申し訳ございません。今回のレポートは以上です。

…とまぁ長々と話をしてきましたが、実はこれ2年程前のこと。現在では手相(も少しはあるのかな?)ではなく、アンケート調査などと言って、近づいてくることが多いようです。皆さん、くれぐれも気をつけてくださいね。

(テキスト:斉藤アナスイ)

※あくまで個人的な経験に基づくものであり、全てのケースに当てはまるものではございません。また特定の団体等に言及しているものではございません。

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