自身二度目となるアコースティック・ライヴで2010年を振り返ったELISA「今年は大人になった1年」――“ELISA Acoustic Live 2010 〜エリサンタのX’mas〜”スペシャルレポート!
 その美貌と確かな歌唱力、そして素晴らしいトーク(笑)で着実にファンを増やしているシンガー、ELISAの2回目となるアコースティック・ライヴ“ELISA Acoustic Live 2010 〜エリサンタのX'mas〜”が行われた。

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 この日のライヴはアコースティック・ギター、ヴァイオリン、ダンサーがステージに上がり、さらにELISA自身よるピアノの演奏も披露されるなど、前回のアコースティック・ライヴよりもバージョン・アップしたステージを見せた。さらに、"あの"曲のアカペラや、重大発表もあり──と実にスペシャルな1日となったことはこのトピックスを見れば伝わるはず。チケットは見事ソールド・アウト。期待で胸をいっぱいにしたオーディエンスたちがフロアを満席にしていた(今回のライヴは基本的にノースタンディング)。

 ステージには、赤と白の飾りつけがされたクリスマスツリーがキラキラと輝いている。そう、今回のライヴのコンセプトは“〜エリサンタのX’mas〜”。一体どんなプレゼントを届けてくれるのだろうか──。会場が静かに暗転し、ギタリストの通称"まもるんるん"と、この日あだ名が決定された(笑)ヴァイオリニストの通称“あやこっぺぱん”に続き、白のニットと赤いスカート、赤いブーティというスタイリッシュなスタイルできめたELISAが静かにステージに舞い降りると、中央に佇んだマイクスタンド前に立ち、冬の匂いを閉じ込めた「Snowy Bell」、アレンジを変えた「Special “ONE”」をロマンティックに熱唱し、まだ序盤にも関わらず観客を魅了。ここで「ちょっと早いけど、メリークリスマス!」と挨拶。「最近はずっとイベント続きだったのでこの(客席の静かな)テンションが不思議でならないです(笑)」と話しながらも、「元々クラシックの音が大好きなので、リハーサルの時もにやにやしてました!」とこの日に掛ける意気込みを象徴するかのような言葉で語った。

 今度は椅子に腰をかけ、スラッとした長い脚を前に突き出し「Absolute Perfection」「Waterland」、ダンサーがステージに登場した「Heaven's Sky」「ミカエルは眠る」と、オリエンタルで幻想的な雰囲気のミッド・ナンバーをしっとりと聴かせていく。生楽器と歌声という、生音の繊細な感覚がしっかりと伝わってくるヌーディーなサウンド──今回“アコースティック・ライヴ”という形を取ったのは、前述の通りアコースティックが好きだからという理由もあるが、 “もっと素の自分を体感してもらいたい”“アーティストとして、もっと素の自分で勝負したい”──そういうモードに突入したからかもしれない。そんな思いもあってか、今回の衣装は全て私服。「いつもドレッシーな衣装だけど、アコースティック・ライヴは(観客との)距離も近いし、ELISAをより身近に感じてもらえたら嬉しいなって。だったら洋服も“来ちゃった!”みたいな格好のほうがいいかなって(笑)」。その誠実な姿勢も実に彼女らしい。そして──ここでこの日の重大発表が告げられる。「3rdアルバムが出ます! タイトルは……ラセイです。ラッカセイじゃないよ(笑)、Laseiです。来年の2月16日に発売になります」。「裸の自分じゃないですが、全てをさらけ出せたらいいなぁ」という想いを込めて、このタイトル、直訳すると“裸の声”とつけたという。この日のライヴを見たら、そのタイトルにも納得できる。現在絶賛レコーディング中とのことで、その出来上がりに期待したい。

 次のブロックでは、ELISA専用の電子ピアノ=エリーローズが登場し弾き語りに。「ebullient future」「Shining Wind」と──蒼く光る高純度の結晶を思い出すかのような──切ないメロディーが散りばめられたエモーショナルなナンバーを披露していった。さらに、音源化が望まれてきた「真実の証」をここで歌う(なんと次作のアルバムに収録されるとのこと!)。初の作詞・作曲に挑戦した曲だけに思い入れも強いのだろう。その熱い想いを込めるかのように、優しく、強く歌った。バック・メンバーによるインスト・ナンバー(妖精のように舞うダンサーの姿が印象的だった)、メンバーの紹介を挟み“Dear My Friend -まだ見ぬ未来へ-”編曲バージョンの「SMILE You&Me」、3拍子にアレンジを変えた「Story」を披露し、静かに感動を描いていく。

 曲のことについて語り、ここで「後半戦です! ちょっとしっとりした曲が続いていたので、アップテンポな曲にいきます。手拍子していただけると嬉しいです」と代表曲「Real Force」を披露。これまで静かだった客席が勢いよくハンズクラップ。途中のBメロからハンズクラップのリズムがPPPHのリズムへと変わり、これにはELISAも曲の途中で思わず吹き出す(笑)。「笑っちゃった、すみません!」と可愛らしく謝り、さらに「ホントごめん! さっき“後半戦”って言ったけど次の曲で最後です!(会場から「えええ!」の声が上がる)……とにかく“本編”は最後です!(笑)」と彼女らしい等身大のMCで会場の笑いを誘い、本編ラストを飾る曲について「デビュー当時はくじけたりすることもあった、とっても思い入れのある曲です。しっとり胸に響けばいいなと思います」と語り、未来へ走り出す強さと切なさを宿した「HIKARI」を熱唱。「色々な心配もあって、悩んだこともあったけど、ここまでちゃんとできて、良かったです」と素直な気持ちを言葉にしてバック・ステージへと戻った。

 “エリサンタ”コールが続いたアンコールに応えて、サンタのワンピース、ファーをあしらった赤の帽子という、まさに“エリサンタ”の格好で登場し、この日のサプライズともいうべく楽曲「きよしこの夜」を静寂な雰囲気が漂う中熱唱。大きな拍手が沸き、「はじめまして、エリサンタです!」と挨拶。軽快なトークで会場を盛り上げたあと、“凄く好きな曲”という「愛・おぼえていますか」をELISA独特のハイトーンボイスでカヴァーした。さらに2回目のアンコールでは、MCで「今年1年はギュッと詰まった1年でした。今年は成人式をやったりとか、短大を卒業したりとか、歌手以外のELISAも大人になった年でした。ツイッターも始めてファンのみんなとの交流がずっと身近に出来るようになったり、ELISAの親友が(笑)全国のアニメイトを周ったり……色々な活動をできて、夏の怒涛のイベントラッシュも凄く嬉しかったし……ELISAコールも定着したのも今年だし」と充実の日々だったという1年を振り返り、来年のライヴの予定を示唆したり、ファンクラブ設立の希望を語ったりと、来年の意気込みを語った。「今日来てくれたみんなに特別な想いをしてもらいたくて── 人前では歌ったことのない曲をアカペラで歌おうと思います」と、マイクを足元に置き、その気持ちを込めて「God only knows」を熱唱。改めてELISAの強いエネルギーに触れたような気分になった。初音ミクのモノマネや、鮮やかなトークで会場を和ませる場面もあったが、トークのテンションだけで持っていくことなく、シンガーとしての底力や確かな実力を感じさせたこの日。ステージから溢れ出ていた音楽に対する真摯な姿勢はもちろんだが、ライヴ後に出口に立って観客ひとりひとりに挨拶するなど、彼女の誠実な姿勢も覗かせた実にメモリアルなライヴだった。3rdアルバムの残りのレコーディングに挑む彼女。素晴らしい予感が、する──。(敬称略)

<TEXT:逆井マリ>

>>ELISA Official Website
>>GENEON UNIVERSAL ENTERTAINMENT


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