実は、日本は世界一の金持ち国家?

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 借金大国・日本。

 という報道が、ここ数年よく聞かれるようになりました。「借金時計」というキーワードで検索をかけてみると、日本の借金が増え続けていることを示す様々なページが引っかかります。

 しかし、これは表面的な数値に過ぎないという指摘が経済の専門家から飛び出ているのも事実です。TAC出版から刊行されている『就活女子大生ミユキと読み進める マンガ 経済ニュースの裏を読め!』の著者である三橋貴明氏は、本書において、報じられている情報とは違う、日本経済の本当の姿を説明します。

 例えば、冒頭にあげた「日本は借金まみれ」という報道がありますが、実際に借金まみれなのは日本国家そのものではなく、国家の中の構成要素の一部である「日本政府」です。そして、借金の額ばかりがクローズアップされがちですが、日本国家のバランスシート(貸借対照表)を見ると、借金まみれの日本政府でも負債と同時に約480兆円という巨額の資産を持っていることが分かります。
 実はこれはアメリカをも上回る世界最大の金融資産であり、一概に日本国家が借金まみれとは言えないと三橋さんは指摘します。

 また、よくある「公共投資は悪」という論調。しかし、三橋さんは「景気回復には公共投資が必要である」と反論します。実は日本の公共投資額は1996年をピークに減少しています。つまり、投資額が減っているにも関わらず、景気は後退しているのです。三橋さんはまだまだ日本には必要な公共投資があると言います。

 ただマスコミの流す経済ニュースを鵜呑みにするのではなく、ニュースの裏を読んでいくことで、報道とは全く違った日本経済の姿が浮き彫りになります。

 今回紹介した『就活女子大生ミユキと読み進める マンガ 経済ニュースの裏を読め!』は、女子アナ志望ミユキの就活を通して、読者と一緒にマンガで経済を学習していく、というスタイルの一冊。2011年心機一転、経済を勉強したいと思っている人にはうってつけです。
(新刊JP編集部/田中規裕)

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