23日、インテルとラファエル・ベニテス監督が正式に契約を解消した。インテルとベニテス監督側は同日朝から交渉した結果、相互合意に基づいて契約を解消。元ミランのレオナルド監督の就任発表が待たれる。

インテルはクラブの公式サイトで次のように発表した。クラブとベニテス監督は互いに感謝の言葉を表している。

「FCインテルナツィオナーレとラファエル・ベニテスは、ともに満足し、かつ相互的な形で、労働関係を事前解消することで合意に至ったことを発表します。FCインテルナツィオナーレはラファエル・ベニテスに対し、イタリア・スーパーカップとクラブ・ワールドカップ(W杯)の成功をもたらした仕事ぶりに感謝しています。ラファエル・ベニテスはFCインテルナツィオナーレに対し、プロとして重要な経験を積み、ともに勝利を得てきたことへの謝意を表します」

イタリア『ANSA』通信によると、ベニテス監督に支払われる“退職金”は、300万ユーロとなったようだ。

ベニテス監督はマッシモ・モラッティ会長やサポーターら、すべての人に対する謝意を表している。

「インテルでの経験において、サポートしてくれたすべての人に感謝したい。個人的に、そしてスタッフを代表して、我々を信じてくれた選手たちやクラブ職員、サポーターに感謝したいと思っている。獲得した2つのタイトルは、我々とともにおり、プロとしての基本原則やマナー、敬意、クラブに対する献身を維持した全員の努力の結果だった。そのすべてを我々は誇りに思う。インテルのような偉大なクラブを離れるときなら当然感じる悲しみは別にして、クラブW杯優勝後に我々を歓迎してくれたサポーターの素晴らしい思い出とともに、我々は去る。また、休みであるために個人的なあいさつができない選手たちとスタッフにあいさつしたい。彼らやクラブ、サポーターに対し、スポーツ面での今後の最大限の成功を願っている。最後に、インテルの指揮官として自分を選んでくれたマッシモ・モラッティ会長に対し、私から感謝せずにはいられない」

一方、モラッティ会長は「ベニテスとの関係が終わったことは残念だ。だが、もはや破たんは避けられなかった。後任? 報じられているのはすべて興味深い人たちだね」とコメント。「いずれにしても、イタリア・スーパーカップとクラブW杯の優勝とともに、ベニテスとの経験は有益だった。我々は満足しているし、今からはゼロからリスタートする」と続けている。

また、ベニテス監督と別れを告げるという選択の理由について、「私はあまり満足していなかったのかもしれない。クラブW杯で優勝した後の彼のコメントだけでなくね。だが、あのコメント以降、私にはもう意欲がなく、彼と前進する忍耐がなくなった。発言がなかったら? どうだろうね」と話した。

一方で、モラッティ会長は今後について、「レオナルドが次期監督? 直接的な質問だね。分からないよ。(噂されているのは)すべて経験のある、優秀で知的な人たちだ。今は彼らのことを考えられる。そのときが来たら、君らメディアにも言うよ。(ワルテル・)ゼンガにも可能性があるか? 様子を見よう」と述べている。