――復帰という言葉はあなたのボキャブラリーにはないのですか?
「私のキャリアではなかったことだ。ほかに開くべき扉、やるべき新たな経験があったんだ。だが望むなら、再開することもできる。私の履歴書に足りないのは代表だけだ」

――ポルトガル代表のことですか?
「そうだ。プロとしてというより、より感情的な経験だろう。代表監督という仕事のために私は生まれていないからだ。1年間に10試合、20回の練習もできない。私のやることではないよ。私はクラブの指揮官だ。毎日、1年間に12カ月、一週間に3試合を戦う。水曜が休みでは、少し悲しいよ」

――モウリーニョ代表監督が生まれることは?
「いつかあるだろううね。私に欠けている満足感だ。自分のためにやりたいと思うことだよ。だがその前にクラブがある。イタリアやイングランドへ戻る時間はあるだろう」

――いつのことですか?
「急ぐことはない。レアルとは4年間の契約があり、私は長く残りたいと思っている。レアルではやるべきことがたくさんあるんだ。ピッチでの仕事だけじゃなくてね」

――あなたがお好きな、マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督のような役割ですか?
「まったく同じことではない。レアルの財政的・組織的構造は、マンUのそれを上回る。おそらく、並ぶ者はないだろう。だがレアルでは、インテルのときよりやっているんだ。スポーツマネジメントの別の分野に入っている」

――再びインテルやチェルシーに行くことは?
「決して戻らないと言うことはできない。だが、別のチームに行かないと言うこともできない。私はプロなんだ。一つあるのは、インテルが常に前にいるだろうってことだ。だが…」

――だが?
「インテルが私を決して必要としないことを願っている。それは、インテルが間違った道に入ったということを意味しているからだ」

――マドリッドでの(CL)決勝で戦ったバイエルンとインテルが再戦します。
「その場にいたいね。テレビでチェルシーを見るとき、3年が経った今では、気持ちを抑えるようになった。私のときと同じ人たち、同じ選手たちがいるけどね。インテルではそれがまだできない。あまりに早すぎる」

――どちらが勝つでしょう?
「もはや歴史となった試合だ。私は偉大なインテルを見たい。(アリエン・)ロッベンがようやく万全の状態になることも願っている。スペクタクルを期待しているよ。どちらのチームも大きく変わっていない。あのファイナルのときと実質的に同じだ。そして、インテルが勝つのを願っている」

――レアルとインテル、より難しいのは?
「分からないな。私は困難を抱えたことがない。人々や選手たちと共感できるからだ。インテルに行ったときは、幸せや笑顔と、すべての家族と同じように小さな問題があった。私がやらなければいけなかったのは、イタリアでさらに勝つためのモチベーションを選手たちに持たせることだった」

――どうやってそれをするのですか?
「5つのスクデットは4つより良いこと、6つであれば5つより良いことを説明するんだ。そして、まだ可能だということを信じさせるんだよ」