韓国軍合同参謀本部は20日午前、延坪島(ヨンピョンド)周辺での海上射撃訓練を同日実施すると明らかにした。これに伴い、合同参謀は午前9時から、西海にある5島の住民らに待避を呼び掛ける放送を行った。   韓国のメディアは、合同参謀は今回の射撃訓練について、北方境界線以南の韓国海域の防御のために、以前から定期的に実施してきたものであり、正当な訓練だと発表したと報じている。

 合同参謀は、KDX−II急駆逐艦を西海(黄海)側に前進配置させ、北朝鮮全域を射程距離に置く垂直発射型巡航ミサイルを新しく装着。空軍のF−15k戦闘機もSLAM−ERなどの精密射撃武器を整えて出撃を準備している。

 北朝鮮軍の動きを鋭意注視しつつ、追加挑発時には強力に対応する万全の軍事対備態勢を維持していると説明。北朝鮮軍は現在、韓国軍の打撃目標をかく乱させるため北朝鮮側の陣地に、偽物の砲台を配置しているという。

 一方、韓国軍の海上射撃訓練計画が20日に開始されることが発表されて以降、韓国内の金融市場が大きく揺れていると報じた韓国のメディアもみられた。

 北朝鮮は延坪島での砲撃訓練を再開すれば、全面攻撃を加えるという発表を相次いで出していることもあり、国内金融市場が緊張していると伝えている。

 20日の韓国経済株価指数(KOSPI)は、先週末より18.16P下がった2008.14で開始。外国為替市場もこの影響を受けて、ソウル外国為替市場でのウォン−ドル為替レートは、12.1ウォン急騰した1165.0ウォン(約84.71円)でスタート後、一時1168.65まで上昇した。

 韓国の専門家は「海上射撃訓練と、これに対する北朝鮮の攻撃の可能性が高まりをみせる中、国内の金融市場が大きな衝撃を受けている。訓練開始後の北朝鮮の反応によっては、市場がさらに影響を受ける可能性がある」と分析している。(編集担当:李信恵・山口幸治)



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