(図をクリックすると拡大)

写真拡大 (全2枚)

事業所得や不動産所得のマイナスを利用して、他の所得(給与所得、雑所得など)のプラスと損益通算して節税してみましょう。(バックナンバーはこちら

■事業所得との損益通算の申告方法

 外為どっとコムやひまわり証券、セントラル短資FXなどに代表される、店頭取引などのFXは、課税方法が総合課税であるため、儲かった場合には多額の税金を納めなくてはなりません。儲けた額にもよりますが、最大で50%の課税になります。

 ただし、所得区分のうち「不動産所得」、「事業所得」、「山林所得」、「譲渡所得」のマイナス(損失)は、他の所得のプラス(利益)と損益通算することができるので、節税をするためにもしっかりと損益通算を計算するようにしましょう。

 個人事業の場合、所得区分は「事業所得」です。事業所得の計算方法は、「収入−必要経費」で算出します。つまり、「いかに必要経費を多く計上できるか」がポイントであります。

 必要経費として認められるのは、収入を得るためにかかった費用ですので、パソコンや事務用品、交通費、喫茶代など仕事で支払ったものは領収書をしっかり取っておきましょう。もし、領収書をなくしてしまったり、もらえなかったりした時には、日付、支払先、金額を必ずメモしましょう。

 また、自宅で仕事をしている場合には、家賃も経費となります。例えば、2部屋のうち1部屋を仕事用として使用していたら、家賃の2分の1を経費とし、ほかに電話、電気、ガスなども仕事で使う分の割合だけ経費にできます。

【ケース】

 個人事業主である国税太郎さん(独身)がFX(店頭取引)を行っている場合を取り上げてみましょう。

事業…収入(8,000,000円)、必要経費(8,500,000円)、差引(−500,000円) FX…決済益(3,000,000円)、手数料など(1,000,000円)

?「確定申告書B」の第二表を作成します。
(図をクリックすると拡大)

?続いて「確定申告書B」の第一表を作成します。
(図をクリックすると拡大)
■個人事業主から法人成りへの分岐点は?

 さて、平成23年度税制改正で法人課税の実効税率を5%引き下げようとする動きがあります。最近、「個人事業主と会社ではどちらのほうが得ですか?」という質問が多いので、取り上げてみました。(次ページへ続く)


廣田 純子[著]

■関連記事

まったく難しくない「FXの確定申告」 【節税の組み合わせ実践編 その2】[2010年11月17日]

株の損失、確定申告しないとさらに損します 【節税の組み合わせ実践編 その1】[2010年10月20日]

REIT・金・外貨預金・ETFなどの課税方法は? 損益通算によって節税しよう[2010年09月16日]

知らないと損する「FXやCFDで儲けた時の節税知識」[2010年08月25日]

「株式投資信託」は優遇税制でとっても有利 上場株式等、配当金との損益通算も可能に[2010年07月23日]



■記事全文へ