「ご担当者様」「ご担当様」どちらの表記が正解?
文章を書いていて、単語一つの間違いで文の意味が変わってしまったり、うっかり尊敬語と謙譲語を誤用したり、丁寧語と尊敬語はどう違うのか悩んだり…。そんな中、ある素朴な質問を教えて!gooで見つけましたので、考えてみましょう。

『ご担当者様』『ご担当様』どちらの表記が正解?

質問者kiyodattyoさんは、不特定多数の案内状を送る際、宛名を「ご担当者様」か「ご担当様」にするか迷っています。回答も分かれてしまっており、やや「ご担当者様」が優勢のようです。そのなかで、回答者arukieさんは、次の様な方法を提言しています。

   「履歴書の書き方などでも「ご担当者様」とマナーの一例で上げているのが圧倒的に多いです。実際下記(検索ワード)で(ネット)検索してみると、

『ご担当者様 宛名 常識』
『ご担当様 宛名 常識』

『ご担当者様 宛名 常識』の方が圧倒的に(検索ヒット数が)多いです。者(もの)単体で見ますと『人』に比べて卑下したり軽視したりするような場合に用いられることが多いだけであって、担当者それ自体が上から目線とはなり得ないと思いますが…」

またこんな回答も寄せられています。

   「『ご担当様』というメールはいまだかつて見た事がありません。また送付も送信もした事がありません。ご担当者様しか考えられません」(mat983さん)

■「者」は単漢字だと悪い意味になる事が多いが…

回答者さんの提言した検索ヒット数でどちらが正しい(多数派)かを考える事は、簡単でかつ現実的な手法だといえます。また回答にある「者」という単漢字ですが、単漢字にすると「何者」「無頼者」「よそ者」など、あまり良い意味がない様にみえますが、次の表現ではどうでしょうか。

「○○が担当しています」
「○○が担当者です」
「○○が担当者をしています」

この表現でも、担当者の「者」を悪く捉える事はあまりないのではないかと感じます。

使い分けとしては、名詞に動詞をつなげて使う場合は「担当〜」。呼称として使う場合は「担当者」とするのが多いのではないでしょうか。実際「○○が担当者をしています」は、自身もあまり聞いたことがありません。質問のケースでは呼称なので「担当者様」と表記する方が多数派と言えそうです。

「ご担当様」「ご担当者様」、どちらも誤用でないだけに、これからもいろいろな単語・表現で文面作成に悩む事は続きそうです。

桜井 規矩之左右(Kikunozou Sakurai) →記事一覧

■関連Q&A
殿と様を両方使ってもいいですか?
様か御中か・・・

■関連記事
「様」と「殿」の違いって何?
「了解」と「承知」の違いってなに?