尖閣諸島(中国名:釣魚島)での漁船衝突事件の騒ぎがまだ収まってないなか、日本のネット上で「日本鬼子(ひのもと・おにこ)」と「小日本(コヒノモト・こにぽん)」という萌キャラが出現、中国のインターネットユーザーを唖然(あぜん)とさせている。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

 「日本鬼子」は本来、中国人が日本人に対する蔑称(べっしょう)である。中国網日本語版は「日本でマンガオタクたちの手にかかった途端、それは新しい意味を持つ言葉になった」と伝えた。

 スタイル抜群で腰には薙鎌(なぎがま)という長い日本刀を下げ、頭には角が生え、しかも鬼のお面をぶら下げている可愛らしい少女の絵が、2chのスレッドに投稿された。その可愛い「彼女」こそ、日本のマンガオタクがデザインした「日本鬼子」である。日本のネットユーザーは「萌えキャラ作って中国人を萌え萌えにしてやろう」とその意図を語る。

 このような面白いキャラを考え出しこと以外に、「鬼子」の意味そのものに対しても、日本のネットではちょっと変わった解釈がされている。「俗に『鬼』と呼ばれる人は強い意志を持ち、不屈の精神で貫き通す人である」と言っている人も居れば、「鬼太鼓」や「鬼剣舞」といった日本の伝統芸能を思い浮かべる人もいる。ほかにも「悪意を持ってそう呼ばれているのはわかるけど、『日本鬼子』や『小日本』という言葉にそこまで嫌な感じはしない。だって、日本はもともと小さいし、日本人は背が低いにも事実なんだから」と言っている人もいるようだ。

 どうやら、中国人が「日本鬼子」や「小日本」の呼び方に込めた憎しみの感情は日本にはちゃんと伝わっていないようだ。日本人はそこまで悪くは捉えていないようである。(つづく 編集担当:米原裕子)



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