18日のクラブ・ワールドカップ決勝でマゼンベを3−0と下し、世界王者となったインテル。ラファエル・ベニテス監督が試合後、不満をあらわにするとは誰も思っていなかっただろう。いつものように礼儀正しくではあるが、インテルで非常に難しい時期を過ごしたうえでの気持ちを吐露している。

「とてもうれしい。このタイトルを、我々を常に信頼してくれた人へ捧げたい。スペインの家族、ワルテル・サムエル、そして我々がここへ来るのを助けてくれたすべての人たちにね。これでより落ち着くことができる。だが前進するには、完全なるサポートが必要だ。それがあれば、我々は改善できる」

「サポートというのは、何よりまずマーケットへ介入することだ。モラッティ(会長)とは話したし、彼は分かっている。私は最初からずっと自分の仕事をしてきた。私は選手たちがすることをコントロールしなければいけない。サポートがあれば、我々は前進し、さらに勝つことができる。そうでなければ、常に誰かの責任だと騒がれ、チームは成長しないだろう」

「今の選手たちにはスタミナも足りない。多くの選手たちがケガから戻ってきたところだからだ。我々は我々がやるべきことをやった。ピネティーナ(練習場)でのトレーニングで良くなるはずだ。(ゴラン・)パンデフがゴールを決めたのはうれしいね。(デヤン・)スタンコビッチ? 多くの選手たちが疲れていたから、私はチョイスをしなければいけなかったんだ。ただ、ベンチスタートでも彼が有益なのは分かっていた」

これに対し、モラッティ会長は優勝への喜びを表すだけで、ベニテス監督の発言には答えなかった。

「選手たちのことを思うと非常にうれしいよ。この勝利は素晴らしいサイクルを完成させてくれた。ベニテスが補強を求めた? 今はそういうことを言うときじゃない。今決めることじゃないんだ。今夜はお祝いをする。とても満足して一年を終えることができるんだからね。選手たちは狂ったように喜んでいるよ。ただ、次はリーグ戦でもリスタートしなければいけない。そしてチャンピオンズリーグでもできるだけ勝ち進まなければいけないんだ」