『坂の上の雲』主人公・秋山真之の豪快すぎる?エピソード

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 司馬遼太郎原作のNHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』の主人公の1人である秋山真之。
 1868年伊予松山に生まれ、若い頃は後の俳人・正岡子規らと交友を深めるが、1886年に海軍兵学校に入学。1904年の日露戦争では作戦担当参謀となり、それまで研究を重ねてきた兵術理論を駆使して世界最強と謳われたバルチック艦隊を日本海海戦で撃破する作戦を考えた人物だ。

 そんな秋山真之だが、軍人らしく豪快な人物であったことを伝えるエピソードが、同じく伊予松山出身の俳人、高濱虚子の手によって残されている。

 虚子が真之に初めて会ったとき、真之はなんと真っ裸だったというのだ。

 明治38年7月に発行された『ホトトギス』臨時増刊収録の「正岡子規と秋山参謀」には、以下のように記されているという。

・・・お囲い池の水練場で秋山君は真裸で「チンボが痒うていかん」といいながら砂を握って両手で揉まれたことを記憶している。・・・しかし砂でチンボを揉むような男らしいことを出来ぬ自分はとても順さん(真之君)には寄り附けんものと明らめておった。
「正岡子規と秋山参謀」『正岡子規 俳句・短歌革新の日本近代』所収(河出書房新社/刊)


 虚子もまさかの真之の豪快さにたじろいだのか、「あの人には寄り付けない」と思ったと告白している。ちなみに、このシーンはドラマ版「坂の上の雲」第1部でも描かれている。
 他にも子規と真之の学生時代の交友模様が語られているなど、非常に興味深い内容が連なる。

 この虚子による子規と真之の交友について書かれた「正岡子規と秋山参謀」は、近いところでは10月に刊行された河出書房新社から出版されている『正岡子規 俳句・短歌革新の日本近代』に所収されている。
 子規の紀行文、河東碧梧桐と正岡律子(子規の妹)の対談など、『坂の上の雲』の登場人物たちの人間関係が垣間見ることができる。ドラマ本編では子規は既に亡くなってしまったが、『坂の上の雲』のドラマのお供に正岡子規や彼らの文献を読んでみるのもいいかも知れない。
(新刊JP編集部/金井元貴)

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