大晦日の格闘技イベント「Dynamite!!」開催が近づいてきた。

対戦カードも徐々に出揃いはじめてはきているが、今も出場の当確線上にいる選手達は、あるかどうかも分からない試合のために過酷な練習や減量に苦しんでいることを忘れてはならない。

それでも、テレビ局の意向が優先の「Dynamite!!」。K-1イベントプロデューサー・谷川貞治氏は、嘘か真かホリエモンこと堀江貴文氏に参戦のオファーをかけたり、14日には、ROOKIESでブレイクした俳優・中尾明慶が、自身のブログ上で試合出場のオファーがあったことを明かし、「出演じゃなくて出場って!俺は噛ませ犬か。ボコボコにされるだけだわ。プロの方に失礼だよ」と不信感を露わにしている。

さらには「それに命をかけて、練習してるのに。確かに憧れはあるけど。やるなら、ちゃんと練習して勝たなきゃ意味がないでしょ。勝つには、時間が50万年くらいいるね」と綴っている中尾。

こうした意見は、極めて当然の感性と思えるのだが、それすらも無視して視聴率獲得に奔走するイベント。とくに「Dynamite!!」を中継するTBSは、毎年、さも当然のように魔裟斗や山本“KID”徳郁が出場した試合を延々と流し、過去には明確なテロップを入れず、一見リアルタイムに行われているような錯覚を与えて放送することもあった。

努力が報われず、テレビの食い物となるのはいつだって選手達だ。その主流が日本から米国に完全移行して久しく経つが、日本の総合格闘技界にとって最高峰イベントであるはずの「Dynamite!!」に今年も進歩は見られないようだ。