「ユーヴェをバルセロナのように」――ユヴェントスのベッペ・マロッタGM(ゼネラルマネジャー)は、夢を実現させたいと願っている。バルセロナとの比較は魅力的なものだ。マロッタGMには、時間と情熱、そしてしっかりとした方針のプロジェクトがある。『ユヴェントス・チャンネル』のインタビューで、同GMは次のように語った。

「我々は若手に期待している。今後もそれを続けていくよ。将来に向けての我々の目標は、バルセロナスタイルのユヴェントスをつくることだ。将来が嘱望される若手たちを見つけ、彼らをヴィノーヴォ(ユーヴェ練習場)に連れてくるためのセンスが必要になる。さらに、彼らをトップチームで起用する勇気も必要だ。今年は新たなサイクルがはじまった。我々はチームの平均年齢を大きく下げたんだ」

ルイジ・デルネーリ監督はすでに競争力のあるチームを擁しているが、1月のマーケットで新たな戦力が加わるだけのスペースはまだ残されている。マロッタGMは1月の補強について、次のように話している。

「1月に大型補強はない。それは保証できる。だが我々は、どんなチャンスが起きても生かせるように注意を払っているよ。自分のクラブで困難にあり、移籍を望んでいて、もしかしたらここユヴェントスで活躍できる可能性のある選手もいるかもしれない。目標は、買い取りオプションつきのレンタル移籍で獲得することだ」

サンプドリア時代に一緒だったFWアントニオ・カッサーノは、ミランへの獲得が噂されている。マロッタGMは同選手について、「今はまだサンプの選手だ。イタリアサッカー界で彼の才能は議論するまでもない。ただ、彼はたまにクラブや共同体に適さないことを言ったりしてしまうんだ。イタリア代表や、どこへ行くにしてもそのチームで、彼が貢献できることを願っている」と語った。

夏の補強について言えば、MFミロシュ・クラシッチの獲得がユーヴェのヒットだったことは間違いないだろう。マロッタGMはクラシッチについて、「バロンドールに値する? そうなることを願おう。難しい交渉だった。彼を売るようにCSKA(モスクワ)を説得するのに、何か月も働いたんだ」と述べている。